詩のような 世界
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教室のベランダに 優しい君を連れ出せば 幻の虹が幻をつくり 色とりどりの空が降った
当然のように 衝動的に 君の胸に体をねじ込む その腕で あらゆるものから守ってほしくて
最上級の安心感 思わず依存しそうになる ある種の人だけがもつ保護力 可愛くない人を可愛くしてしまう君
ここだけ、と勘違いしそうで 何も言えなかった どうして君を好きじゃないんだろう 好きになりたくてたまらないのに
だから黙って 虹が消えていくのを見ているしかないんだね 君は微笑み 私は嗚咽を漏らす
永遠に
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