詩のような 世界

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2003年03月06日(木) 優しい人


教室のベランダに
優しい君を連れ出せば
幻の虹が幻をつくり
色とりどりの空が降った

当然のように
衝動的に
君の胸に体をねじ込む
その腕で
あらゆるものから守ってほしくて

最上級の安心感
思わず依存しそうになる
ある種の人だけがもつ保護力
可愛くない人を可愛くしてしまう君

ここだけ、と勘違いしそうで
何も言えなかった
どうして君を好きじゃないんだろう
好きになりたくてたまらないのに

だから黙って
虹が消えていくのを見ているしかないんだね
君は微笑み
私は嗚咽を漏らす

永遠に


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