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熱血青春日記(癒し系)
ゆう
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2006年02月13日(月)
追試験。

 今日は脳神経外科学追試験の日。
 試験は10時からだと思い込んでいたので、ということは1時間前くらいには大学に行って、最終確認と精神統一を行わなければと焦って家を出たんですが、いざ講義室に入ると見事の無人君。
 なんぞやと思っていたらば、試験は10時40分からでした。今は9時。どうしよう。

 どうしようと思ったところで仕方ないから、その場で勉強していることにしました。取り合えず前回の問題の再復習から。
 ヤラれたのは、脳の絵を描いてウェルニッケ領域とブローカー領域を示せ、という問題と、頭部外傷の分類。あと、くも膜下出血の症状がうろ覚えだったので
「巣症状」と書いて逃げたのが一番の敗因かと。

 今回はその点を強化してきました。というか単位発表から追試まで全然時間がないのでそこしか勉強できないんですよ。
 脳神経外科は全て記述式だから、うろ覚えだとすぐ落とされる。結構病名が微妙なんだよな。アテローム血栓? アテローム梗塞? どっちだっけ、みたいに。勉強の仕方がヘンなのか、本番になると治療法って何選ぶんだっけ、ということでやたらに迷って、ラクナ梗塞にはR−Lシャント、とかトチ狂ったことを書きます。んなことしたら医療ミスだ。


 猛勉強していると、大体人が集まってくる。
 自分の前に座ったTくんという男が、
「ゆうちゃん、期待しているよ」
 と言い、隣のNくんが
「ゆうちゃん、コレ駄目でも就職はあるから」
 と茶化してくる。
 最近塾長が、自分に社員にならないかと遠まわしに言ってくるのだ。絶対いやだよ。

 いやあ、でもコレ覚えられねえよ。みんなで堂々と教科書机に上げてたら、このテスト持ち込み可って雰囲気になるんじゃね? ていうか持ち込まないと無理。まじ無理。という話をしていたのだが、無常にも時間が来る。
 教授がやってきて、机の上を筆記用具だけにしなさいと言うので、一人猛然と手を挙げて
「先生、これって持ち込み可でしたよね」
 と言うと
「んなわきゃない」
 とタモリ風に即撃墜されました。
「先生、持ち込まないと、人生に関わるんです。持ち込まないと明日から会社員になるんです」
 と訴えましたが
「いいんでないの。じゃ配ります」
 と控訴も棄却されました。なんて医者だ。


 かくして試験開始。
 昔、僕は試験のときいつも緊張していたので、今では対抗策を覚えました。 
 だから試験中の僕は、常にハイテンションです。
 どんな技かと言うと、いっつも試験問題に向かって

「ふっ、頭蓋腹腔シャントを説明せよ、だと? 何だこの愚問は」
「何、くも膜下出血の治療法を述べよ? ふっ、この私がわからないとでも?」

 などと心の中でつぶやいています。
 だから、必ず試験が終ると錯覚が起きていて
「今回のテスト超カンペキ」
 って絶対言っているから気をつけろ。
 実際、脳外科も「絶対カンペキ」って言ってたのに落ちたから( ̄Д ̄;







 いや、でも今回の追試はカンペキだな。