日々日記
いちらんふるいあたらしい


2004年04月15日(木)

イラク・邦人人質解放のニュースに、とりあえず、安堵。


もちろんわたしも、心から「良かった!嬉しい!」と思った。それは本当。
それに、殺さないで欲しい、無事に帰って来てほしいと、
朝な夕な、祈り続けていた。

でも、思ったことは、「良かった」だけじゃなかったのだ。
まだまだいろんなことが、
はっきりとした形にならないまま、でもふとした瞬間に問題提起してくる。
うーん、うまくいえないんだけど…

日本人を捕らえたイラクの人々、よく殺さないでくれていたと思う。
駒なんて、価値無しと判断されれば、殺すことはきっと簡単なことだっただろう。
結局、彼らの要求は通らなかったのだ。
なのに、解放してもらえた。
そこには、どんなやりとりがあったんだろう。

イタリアの人は殺されてしまった。
本当に切ないことだ。

しかしながら、イラクの人々は、不安と恐怖でいっぱいの現状に、
どれほど傷つき、怒り、失望していることだろう。
胸が痛い。

しかし悲しいかな、武器を持ち、人質をとっても彼らの悩みは解決しない。
そして、イラクにいる外国の軍隊も同じ。
武器で制圧しても、暴力の行使は暴力による抱腹を生むだけだった。

なにひとつ、ブッシュが思ったようになっていかないね。
そりゃーそうだよ。あんたやり方があまりに横柄なんだよ。
なにがしたいんだよ一体。
そんなんじゃ人は動かないよ。
いいかげん、自分のやり方が間違ってると思えないのかな。

偉くなると、叱ってくれる人がいなくなる。
それって本人にとっても周囲にとっても実に不幸なことだ。

これが、小さな会社の社長レベルとかならともかく、
一国の大統領レベルになるとシャレにならん。

ただでさえ、忠言は耳に逆らうもんだし。


えーと、一連のいろいろを見てきて、
やはり、何よりもまず教育の重要性を思った。

イラクの人たちが、自分達が幸福に暮らせるイラクを自分達でつくるために。

まずは、多様な人々と交流を持ちながら、
なおかつ辛抱強く様々な問題に携わることのできる指導者を育てるべく。


いろんな国が(アメリカかな)難癖つけてやってきても、
ちゃんと平和に対応できるだけの強さと確かさというか…うまくいえないんだけど。
簡単に蹂躙されない国に。

日本もそう。
うまくいえないけど、このままじゃ…ちょっと。あまりにおたんちん。


教育にもいろいろある。
今は情報化社会で、知識を得ることは結構たやすい。
でも、たとえ数多の知識を得たとしても、それだけじゃなんの役にも立たない。

得た知識を最大限に活用するためには、知恵が必要になってくる。
だから、知恵を発揮できるようになる教育じゃなきゃ意味が無い。

でもどうやって彼らはその教育の機会を得たらいいんだろうか。

いろんな問題が複雑に絡んでいる。
見ただけでうんざりするような、固い固い結び目なのかもしれない。
だけれど、解決に向けて、人力でほぐしていくしかないんだろう。

それにしても政府がないというのは、なんと不安定なことか。
日本のあの頼りない政府でも、無いよりはまだ断然ましなのだなぁ。

わたしたちは、何ができるだろう。
何をしたら彼らの幸福のためになるだろう。

そんなことをぐるぐる考えているんですが…
とにかく祈り続けよう。
まとまりないですが、今日はもう寝ます。


inu-chan