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2007年11月21日(水) |
第5回「ナラティブと臨床」研究会のお知らせ |
ナラティブ、ナラティブセラピーなんてというと、非常に思弁的でとっつきにくいという声をきくことも少なくありません。
臨床場面で考えるならば、輸入された「ナラティブ」概念を、実践のなかで再び鍛え直す作業が必要だと思われます。
と同時に、ナラティブセラピーといえば外在化、虫退治といったように、安易に技法化される流れもあり、これはこれでナラティブ概念の魅力を十分に伝えていないと思われます。
このような問題意識に基づいて「ナラティブと臨床」研究会では、実践と理論の両面から、「臨床思想」としてのナラティブを再検討しようということを目的としてたちあげられました。ナラティブ臨床にご興味がある方も、ナラティブ概念を中心に研究を進められようとされている方も、その他の方もご参加いただければきっと面白い会であると思います。
さて、このたびは龍谷大学社会学部の松島恵介先生を話題提供者としてお招きしました。松島先生はこれまで一貫して記憶、時間、自己といった問題を探求してこられました。アルコール断酒会での語り、あるいは高次脳機能障害のグループにおける語り、供述分析など、多種多様なフィールドでの語りから、個人の脳内に閉じられない、環境にひらかれた「記憶」のかたちについて探っておられます。
当日は、先生が現在考えておられる研究の一端についてお話しいただける予定です。
日時:12月15日(土)17:30?19:30 場所:湖南クリニック、デイケアルーム 話題提供:松島恵介氏(龍谷大学社会学部) 発表題:「語り・身体・物体----とりわけ<あの時のことを、あの時あった物体を目の前にして、語ること>の危うさについて」
◆湖南クリニック 〒520-2144滋賀県大津市大萱1丁目19?25 JRびわこ線「瀬田」駅下車、徒歩5分です。
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