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2006年11月18日(土) 分かりやすいことが諸悪の根源か?

彦根で「地域で子育てを考えよう」という主旨での講演会&パネルディスカッション。企画者は彦根の青年会議所の皆様。不登校の親の会などのNPOや、彦根市で虐待対策にたずさわってこられた方など、多様なメンバーが集まっての議論となった。どういうわけか僕は基調講演とパネラーをつとめさせていただいた。

焦点となったのは「連携」。連携は、個人的に最近考えているテーマでもあるから、自論(とはいえ、いろいろな人のパクリではあるのだが)を展開させていただいた。が、さて、どうだっただろうか。。。

少しは参考にしていただける話だったらよいのだが、、。

ディスカッションでも少し感じたことだが、この手の議論をするとき、誰にもすぐに意味がわかってしまい、わかってしまうがゆえに人々に誤解をうみだし、議論を紛糾させる言葉がある(別に、今日の議論が紛糾したわけじゃないが)。

「原因」「問題」「地域」etc etcたくさんある。例えば、原因。心理学者は不登校にこれという原因はない」といい、家族は「原因がないならどうしてこうなるのか」という。地域だってそう。パネラーのお一人がおっしゃっていたことだが、みんな心に自分たちの「地域」をもっている。そして、その「地域」を自明視して、ある人は「地域を復興せよ」といい、ある人は「地域の力」を使おうという。これらの人が育ったのが東京のど真ん中と滋賀県でも、この手の議論はなりたってしまう。そりゃそうだ。両方ともごもっとも。おそらく、諸悪の根源は、両方とも「原因」「地域」などといえてしまうところだ。いっそのことわからない言葉だったら、みんな注意して話をするのかな。


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