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2006年08月16日(水) |
フィールドワークに関するワークショップのお知らせ |
フィールドワークに関してのワークショップをやることになりました。
いまや心理学研究でもフィールドワークという手法がそれほど異端ではなくなってきました。それは喜ばしいことですが、と同時に、どういうのはフィールドワークとして(あるいは質的研究として)本道で、どういうのはよくないというような選別が起こっているようにも、僕自身は感じています。
本道とされるものの一方は、現象学的な記述の方法としてのあり方であり、もう一方は客観主義的な観察のひとつとしてのあり方でしょうか。
僕はどちらにも与したくないのですね。要は、自分がつきあたっている問題意識なり目的意識をどうにかしたいというのが先にあって、そのための方法なんだという認識です。そこらへんのところをお話できればいいなと思います。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー ワークショップ「私のフィールドワーク:転がり続ける渦中からのながめ」 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
●日時:9月30日(土) 12時から5時半
●場所:名古屋大学VBL(ベンチャービジネスラボラトリー)の「ベンチャーホール」(http://www.vbl.nagoya-u.ac.jp/access/index.html) ●登壇者 司会: 徳田治子(お茶の水女子大学) 話題提供:松嶋秀明(滋賀県立大学) 大倉得史(九州国際大学) 松本光太郎(名古屋大学) 企画: 荒川 歩(名古屋大学) 松本光太郎(名古屋大学) ●企画趣旨 フィールドワークとはどのような営みなのだろうか。フィールドワーカーとしての私はとどまることはない。そして,時間を経て初めて,当時の私には見えなかった何かが見えてくることもあるだろう。 本企画では、質的研究と呼ばれる実践を行ってきた3人からの話題提供を肴に,フィールドワークという実践について,改めて濃密に語り合いたい。この3名の登壇者は、日本の質的研究/フィールド研究が大きく変化を遂げる中で、同時代的にそれぞれ独立して登場してきた研究者たちであり、皆それぞれ違った立場や質的研究観を持っていると思われる。この3人の登壇者のそれぞれの立場や見方の違いを浮き彫りにすることで、フィールドワークにおける質的研究のさまざまな可能性を考えたい。 学会年次大会のシンポジウムやワークショップは,限られた時間において完結することが求められる。また,半匿名の相手と議論しなければならないため,否応なく当たり障りのない議論に堕ちていってしまう。しかし,フィールドワークに関して,そろそろラディカルに語られる時期に来ているのではなかろうか。 フィールドワークとは,実践者が客観主義的に静的な位置に立つのではなく,実践者自身が事象に巻き込まれ転がり続けながら,かつその内部において「書く」という実践を行っていることを指すと思える。話題提供をされる3人には,転がり続けている渦中の中間報告として,自身のフィールドワークという営みに関して語っていただきたい。 参加者として想定しているのは,積極的に議論に加わりフィールドワークという実践に関して,「私のフィールドワーク」として思考を深めることを希望される方としたい。内容的には、入門編というわけにはいかないが、フィールドワークをはじめたばかりの人にも、ぜひご参加いただきたい。
●参加申込 会場設営の関係上,事前に申し込みいただくようお願いいたします。当日参加も受け付ける予定ですが、できるだけ事前申し込みをお願いします。 (1)参加費 500円(当日支払い) 定員50名 (2)参加ご希望の方は、氏名・(もしあれば)ご所属・E-mailアドレスを記入の上、下記お申し込みください。 ※ ワークショップ当日,名古屋大学では全学を挙げてのイベント「ホームカミングデー」を開催する予定です。混雑が予想されますので,会場のお間違えのないようお越しください。
●参加申込先・問い合わせ先 荒川歩 arakawaa@fc.ritsumei.ac.jp ●後援 日本質的心理学会研究交流委員会の研究会援助
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