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2006年05月05日(金) 牛が食べられるまで

GWどこにもいかないので、元気出しましょうということでひさびさに焼肉にいった。近所のお肉屋さん経営のおいしいところ。

けっこう並んでいるので、玄関ですわってまつことに。すると、レジ奥にある個体識別番号なる表があるのが目に入ってきた。BSE以来なのかどうか知らないが、こうやって追跡できるようになっているわけですね。

ふむふむ、その表によれば、この日はロースも、バラも、全て同じ個体識別番号。ということは、つまり、この焼肉屋で今日並んでワイワイと食している人たちは、みなで一頭の牛をさばいて焼いて食べているようなものなんだな。と、ちょっと想像すると、いつもスーパーの食肉売り場にならんでいる肉ばかりみているときとは違う感覚がある。

で、帰って来て個体識別番号をHPで検索。すると、今日、僕たちが食した牛君の素性がおぼろげながらわかってきた。

彼(牛)は去勢された雄の黒毛和牛であり、3年前の8月に宮崎県は西諸県郡野尻町というところで産まれたらしい。野尻町というのを調べてみると、山あいにあってメロンなどが有名なところであるらしい。食肉が盛んとは書かれていない。ちなみに、この検索システムは母親牛まで追跡できる。母親牛は2歳のときに彼を産み、彼が宮崎県をさった1年後に死亡とある。うーん、なんか母牛の情報まで書いてあるといろいろ情緒が喚起されるね。

件の牛君に話をもどす。彼は宮崎県で10ヶ月をすごした後、滋賀県は高島市に転入とある。そこで2年を暮らした後、今年の4月11日に我が街の「食肉地方卸売市場 」に移送され、その日に屠畜されたようだ。そして、その3週間後、私たちが食しているとこういうわけである。

うーん、このように調べてみるとますますリアルだ。想像力をかきたてられるね。牛が宮崎から滋賀まで移送されてくることとか、大変な距離を移動してるわけですね。「ドナドナ」が頭のなかに流れて、なんだか物悲しくなってくるようなならないような。



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