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2006年04月03日(月) シンポのふりかえり

生田さんより、先日の家族心理.comのシンポジウムの参加者の感想を送っていただいた。僕が名指しされているわけではないが、全体として、大学生の方が多かったということで、概念や用語の問題でわかりにくいところが多かったようだ。たしかに、学術シンポという体裁でやったために、学部生の方にはちょっと難しいところもあったかもしれない。

でも、生田さんもおっしゃっておられたことだが、今年が第1回で、事前にはほんとに参加者があるんだろうかと心配されていたくらいだし、そのうえで聴衆まで想定することは難しかったろう。そういう意味で、今後につなげられたらよいのではないだろうか。

ところで、シンポでは家族療法の流派間での仲の悪さが話題にのぼっていた。これは家族療法内部にはとどまらず、臨床心理学内部でもそうだし、心理学のなかにおける臨床心理学の立場も微妙なものだ。

日本質的心理学会では、一昨年度に、臨床心理士むけのワークショップをやらせてもらったのだが、これには臨床心理学と他の心理学との架け橋になれればという思いもこもっていた。

でも、なかなかうまくいかないもんです。2会場とも大盛況だったけれど、臨床心理士の参加率ははっきりいって低かったしね(資格未取得の院生はけっこういたからその分を差し引くとしてもね)。「質的心理学会って何?」という人も、きっと大勢いるんだろうけど、それでも研究法のワークショップになると参加者が寂しくなるというのは、これはこれで寂しいものですわ(しかも、そんなにハズレなシンポじゃないと思うんだよね。関東では下山先生、関西では森岡先生の講演をはじめとして、他の話題提供者も強者ぞろいだったもの)。

そういう思いもこめて、生田さんらにはこれからも是非がんばっていただきたいです。


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