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2005年11月06日(日) 集団で、集団としての問題を扱う

名古屋で研修会。少年非行と発達障害の結びつきといったお話。長年にわたって、少年鑑別所や刑務所で、発達障害を扱っていらっしゃっただけに、すごく具体的なお話でとてもよかった。

しばしば、「障害を理解せねばならない」みたいなことは言われるのだけど、心理臨床の枠組みでは、集団のなかでどう扱うのかというノウハウがまだまだ少ないと思う。どうしても障害をもっているその子を理解するのにとどまっている。

いや、そんなことはない。私はクラスのなかでこの子がいかに受け入れられるかを考えてきたという方もいらっしゃるだろう。でも、しばしば、集団での指導というと「この子は、これこれの障害だから、みなさん理解してあげましょう」というような話になってしまう。これじゃあ、事実上、他の子に対して「我慢してあげましょう」というに等しい。もちろん、そういうのでもないよりはマシだけど、それは本当の意味で集団指導ということにはなっていなくて、個人療法的な理解の枠組みを集団に押し付けただけなのではないだろうか。

料理に例えるのは不適切かもしれないが、ひとつの食材を十分にいかしておいしい料理にしたてあげるのは、それなりにレシピをみれば簡単だ。難しいのは、たしかにこの食材は今日食べないとダメになってしまうというときに、でも、同時に冷蔵庫のなかの、あれもこれも食べていかないとあまってしまうなーといった状況を頭にいれ、全てをバランスよく料理していくための計画力であり、柔軟な発想だと思う。

その点、今日のお話は、少年鑑別所という、高度に集団的な指導が必要になる場所でつちかわれたノウハウであるだけに、学校臨床をやるうえでもとても参考になった。


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hideaki

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