I create you to control me
DiaryINDEXpastwill


2005年09月13日(火) 学校の防災

学会の飲み会で、学校の防災を専門とされている工学系の研究者とご一緒することがあった。
少しだけしかお話できなかったのだが、とても面白かった。

学校防災というと、最近ではやれ監視カメラをつけろ、オートロックのシャッターをつけろといったような、ハード面に力をいれる論調が多い。もちろん、そういうことも必要なのだろうけれども、そういうものは乗り越えようと思えばいくらでものりこえられる。カメラをつけたって忙しい教師たちの誰がそれを見て、対処するのか?という疑問がある。

それに良きにつけ悪しきにつけ、日本の学校というのは生徒の生活の多くの場面を含み込んでいる。なかには貧困家庭の生徒に食事を食べさせてやる教師もいる(是非はともかく、そういう先生はたくさんいる)。普段は怠学傾向だけども、先生が親身になってくれることを知っていて、フラフラとやってくる生徒。たまにおもいたっておそるおそる学校にきてみる不登校の生徒。中学校や小学校を卒業してからも、フラフラと学校にぬくもりを求めてやってくる元非行生徒たち。こういう人たちは学校が完全な防御をしたときに、どこにいってしまうのだろうかと考えると、ハード面だけにたよってセキュリティーを高めることには賛成できない。そういう生徒は学校の中で事故にあわないかわりに外で事故にあうだろう。

ハードをいかに整えるかという話とセットにして、いかに教師が日頃からカメラに不審者がいたときに迅速に対応したり、子どもを危険から守るために神経を使えるかということを徹底する必要がある。もっといえば地域にそのような目を育てていく必要がある。

こちらの固定観念もあるのだが、こういう発想を工学系の方がしているのを聴けたのが大変印象に残った。


INDEXpastwill
hideaki

My追加