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2005年05月04日(水) こころをさなき世界のために

森達也さんの『こころをさなき世界のために:親鸞から学ぶ<地球幼年期>のメソッド』洋泉社を読んだ。作者は、サリン事件以後のオウム真理教(アレフ)をおったドキュメンタリーである『A』『A2』を制作した方である。

森さんは、オウム真理教の信者たちの生活を撮影しているのだけれど、他のメディアと異なっているのは、他のメディアがその異常性に注目し、いかに理解できない、恐るべき集団なのかということを強調するのに対して、オウム真理教の信者たちを、周囲の人々がどのように扱ったのかということであり、周囲の人々もまた問題として描かれているところだと思う。

森さんは親鸞の教えが、自分の考えをかなり代弁してくれていると感じているようだ。親鸞は、悪をとがめるよりもむしろ、自らを善な立場において悪をとがめる人をとがめているらしい。すなわち、自らを善の位置において、その安全な位置から悪を非難するというのは、人はみな悪をなしているという前提からすれば、そういう自分の悪に気づいていないということで、これも罪深いことだというわけである。

僕は、親鸞がそんなことをいってたとは不勉強ながら知らんかったぞ。でも、こういう森さんの関心は、非行少年を社会で受け止めることを考えるうえでも役にたつものだと思いましたです。思いましたが、「皆が白だというときに黒にとびつく」と森さんがいうような生き方って、とっても厳しいなとも思いました。


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