2004年10月16日(土) |
「海辺のカフカ(上・下)」/村上春樹 |
久々の村上春樹ワールド。 高校生のときにハマッたなぁ・・・と、ひさしぶりにわくわくして読みました。
家出する15歳の男の子は主人公。旅先?いや、その「先」ははじめから決まっていたのかもしれない。その「行き着いた」先で出会った人々や出来事を通して自分自身をみつめ、不思議な恋に落ち、また彼の知らないところで不思議な出来事(事件?)が起こり・・・彼は体だけでなく、中身の何かも成長、いや育っていく、過程。なのだったと思う。
ファンタジーだ、と読み終えたときは思いましたが、体と心のバランスを持て余した時、自分の発生の意味と意味に迷う時、もしかしたら誰の胸の中にもある想いかもしれませんね。
ファンタジーだと想いつつ、どこかぐさりとくる物語でした。 久々に読んだけど、村上春樹、私は好きですね。 「アフターダーク」も楽しみです。
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