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2004年08月16日(月) 「永遠の仔(上・下)」/天童荒太

前から気になっていたのですが、とうとう読破。

幼児・子供虐待の話なのですが、最近そうゆうニュースすごく多いですよね。
ニュースでは子供が死に至った場合・その近くまで至った場合の親が逮捕されて初めて話題になりますが、それ以前の、子供が虐待に耐えている件数ってどのくらいあるんだろう・・・考えるとすごく怖くなります。
ただ、自分もそうゆう親になる可能性がないとは言いきれないし、自分の場合、小さい頃親にはたかれたりした経験も多いので、全然遠い話とは思えない。
(親に一度もはたかれたことがない、とゆう人もけっこういるんですよね。大人になってからそれを知ってびっくりしました…)
自分は今それを思い出すと、かすかに胸も痛むけど「あの時親はよほど疲れていたり機嫌が悪かったのだろう」、「自分は出来るだけ気持ちに少し余裕を持って子供と接したいものだ」と思うくらいだけど、実際に虐待をうけて心に傷を負う子供とゆうのは自分が悪かったのだ、と自分を責めつづけてしまうそうです。
そして優しい時の親の姿をずっと追いつづける。

本の中で、看護婦さんが「(親が亡くなって子どもが残された場合)本当につらい。親の虐待で怪我した場合はさ、子ども自身は親をかばうから、複雑でしょ。こっちはひどい親だと思うけど、子どもはそんな親に会いたい会いたいって泣くんだから、胸がつまっちゃう。・・・」と言っているくだりがあって、そうゆうものかとすごくせつなくなりました。


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