監督・脚本 マルク'O 出演 ビュル・オジエ(ジジ)、ピエール・クレマンティ(チャーリー)、 ジャン=ピエール・カルフォン(シモン)
1968年5月 フランス
なかなか変わった演出が施されてはいるけれど何だかセリフも冗長で退屈感は拭えない。なんだか舞台っぽい雰囲気だなぁと思ったら元々この作品は戯曲で出演俳優も監督のマルク'Oが主催している劇団のメンバーなのかそうか。 でもこのアイドルを演じた3人の俳優のプロフィールを観るとそれぞれ名作に出演されているんだね。存じ上げなかった。 物語自体はありがちなお話だけれども五月革命と重なって当時は割と反体制的でアヴァンギャルドな意味を持たせて制作されていたんだろう。 映画としての出来はよくないと思う。 でも見所は多い。 登場人物の衣装が皆どれもファッショナブル。古さを感じさせない。 アイドル3人のステージ衣装は勿論、脇役の衣装もとても良い。 私が気に入ったのはジジの花嫁衣裳。 レース地のライダースジャケットに白いキュロットスカートとブーツ。 ジジはとっても可愛い。ボブヘアがとっても似合ってる。 ああいうボリュームのある綺麗な形のボブヘアはやはりウィッグでないと出来なそうだなぁ。 アイドル3人が歌う一見珍妙なフレンチロックもなかなか名曲揃いでサントラ欲しい。 シモンの曲はシモンが音痴であれだけど何気にチャーリーの曲よりかっこよくて好きかも。 あの時代のフレンチロックはしょぼかっこよくて大好きだ。あの抜けた感じのロック感てフランス独特のものだと思う。
”おしゃれでキッチュなフレンチ・シネマ”って感じです。
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