2005年03月14日(月) |
ロング・エンゲージメント |
原作 セバスチャン・ジャプリゾ『長い日曜日』 監督 ジャン=ピエール・ジュネ 出演 オドレイ・トトゥ/ギャスパー・ウリエル/
AMCイクスピアリ
『アメリ』のチームが再び集結ということでロマンティックな恋愛物語を想像していたら見事に裏切られる。 フランスの田舎町はセピアがかった美しい風景。相変わらずのジュネの美的感覚で溢れているけれども、冒頭の陰鬱で湿った戦場の風景は『デリカテッセン』の世界よ再びといった色のトーン。 戦地に赴いた恋人との再会までの物語・・・ などと簡単に言ってしまえば、それはまるで一昔前の少女漫画みたいだけれども、この物語の半分は戦場が舞台で、しかもまるで一頃のベトナム戦争顔負けのリアルな描写である。爆撃で吹き飛ぶ砂や人間。 そしてむしろ物語はミステリー色が濃い。絡み合った人間関係。 しかしながらユーモアもあったり。 そんなこんな色々と詰め込まれた作品でちょっと疲れた。 期待してたギャスパー・ウリエルの出番はそれほど多くなかった。 そしてフランス人俳優達に混じって何故かジョディ・フォスターが出演してた。 あ、ドニ・ラヴァンも出てたよ。
全てにおいてよく出来た作品です。
でもなんだか私の心にはあまり残るものがない。
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