プロデュース、監督、脚本、撮影、編集、美術、ヘアメイク、衣装 主演(バド・クレイ) ヴィンセント・ギャロ 出演(デイジー・レモン) クロエ・セヴィニー
渋谷シネマ・ライズ
今まで観た映画の中で一番悲しい作品かもしれない。 でも『ポーラX』や『ダンサー・イン・ザ・ダーク』みたいな 観後の嫌なモヤモヤ感は無くて
あのバド・クレイが砂漠でひたすらバイクを走らせる風景が 心の中にただただ余韻として残っている。 あの場面は本当に美しい。
正直いって『バッファロー'66』は面白かったけど 世間が言うほど乗れなかった。 エキセントリックで斬新な演出がちともてはやされすぎてやしなかと思ってた。 (でもそんな中にかいま見れるギャロのかわいらしさが好きなんだけど。) この『ブラウン・バニー』の演出は退屈にさせる程のギャロの偏執っぷりが全開で惚れ直しました。 今までは 「ギャロなんて日本のサブカル人種がいかにも好みそうな輩だよね」くらいに思ってたのに これを観てすごく好きになった。 (そもそも私がこの映画を観に行ったのはクロエが観たかったからだもの)
ここまで自分の美意識を信じて表現できる人ってなかなかいないよなぁ
そういえば、ほとんどのギャロファンを退屈させたと思われる フジロックでのステージは今思い返せばこの作品とよく似ていた気がする。
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