2002年09月28日(土) |
ザ・ロイヤル・テネンバウムス |
監督 ウェス・アンダーソン 出演 ジーン・ハックマン、アンジェリカ・ヒューストン、ベン・スティーラー、グウィネス・パルトロウ、ルーク・ウィルソン、オーウェン・ウィルソン
恵比寿ガーデンプレイス
ウェル・メイドな作品。 とても丁寧に細部にまでこだわって撮っている。 それが厭味になっていない。
ちょっと変わったテイストのただ面白おかしいだけの作品だろうと観る前に想像していた。 それなのにいつの間にか世界で一番自分勝手な男テネンバウムス氏に共感し、涙し、感動してしまっていたのだ。 そんでもってこの作品が私の心のベストテンにランクインしてしまったようなのだ! どういうことだ!?
映像は細部にまでかなりこだわりが伺える。 登場人物の紹介シーンだとかマーゴとリッチーの再会シーンだとか イーライの部屋の壁の絵画の効果的使用だとか あと一番印象的なのが事故後の救急車の場面の長廻し。 人物の立位置、編集、衣装、セット、音楽すべてにおいてこだわりがあるんだけど そのこだわりがなんか皆ちょっと変。 だから厭味っぽくないのかな。 登場人物たちもそうなんだけどこの作品すべてにおいて『天然ボケ』入ってる感じ。
そういった変なこだわりを見せる映画ってのは 難解だったり、くだらなかったりするような内容だったりするんだけども この物語の内容は物凄くまっとう。 家族愛、夫婦愛、兄弟愛、友情、恋愛っていうごくごく普遍的なテーマを ものすごくわかり易く描いている。 とてもかわいらしいお話。
好きだなぁ。 また観たいなぁ。
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