徒然ハトニッキ
(映画編)

はとの不定期映画鑑賞日記。

2002年07月21日(日) es

監督オリバー・ヒルツェビゲル
出演モーリッツ・ブライプトロイ、マレン・エッゲルト

渋谷シネ・セゾンにて

おりょ!これ観たの7月かよ!!
あー、いかん…内容忘れかけてます…

覚えてる限りで感想をヅラヅラと。

いかにもドイツ的なグロテスク風味な作品。
気味の悪さを振りまきつつ案外まとまった感じなので
一般的評価では「物足りない」との声多数。
確かにレイプは未遂だし、いじめも日本人的にはまだまだ甘いだろうというのはわかるけども
別にサイコ映画ってわけではないんだからこんなもんでいいんじゃないかと個人的には思う。
確かに合間,合間に挿入されるロマンスシーンがこの映画の意図を曖昧なものにしている。
なんだろうか監督的にはこの「心理実験」という素材を使って普通にストーリーテリングがしたかっただけなんでしょうかね。
サイコ映画じゃないならもっとドキュメントに徹してるかというと全然甘いです。

この作品の元となった実話スタンフォード大学心理学部での実験をレポートしたサイトを見つけたんですけども、映画よりも更にエグイ実験内容と結果でした。

結局さぁ
『ショッキングな実話を元に作ってみた映画』っていうのは
割りとテーマがそれだけに終始しちゃう感があるよねぇ。
観る側からすると「わぁ凄い!これ実話なんだ!」ってことで
もう既に観る前から映画としては観てないっちゅう。
早い話騙されてるっちゅう。
観終わった後でその実話に関するルポルタージュなんて読んでしまったら
そっちのほうが面白いに決まってるんだよ。

要するに私の感想としては
「これって映画としての出来はどうなのよ?」

ちなみに一番観てて嫌だと感じたシーンは
おしっこひっかけられるシーンでも
裸にされるシーンでも
まぁ要するに刑務所の中のシーンではなくて
刺されそうになったナイフをとっさに握る場面だよ。
痛そうだったよ。
そんなもんだよ。


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