縁側日記  林帯刀





2003年06月11日(水)  記憶。


梅雨入りしたことを朝のニュースで知った。
セキレイが2羽、砂利道を歩いていた。
(鳥が歩く、というのはどこか可笑しい)
電線にツバメがとまっていると、夏が近いと思う。
十何羽もとまっていたら、彼らの旅立つとき。
遠い、夏の終わるころ。




「夏が終わる」スピッツ


しけってる柱。つめたい畳。汗をかく石。
あぶらぜみ。とかげ。蚊取り線香。
マッチのかす。べたべたする蝿取り紙。
まだ明るいうちに入るぬるい湯船。
縁側でながめる夕立ち。
伸ばした足にはねる泥。
やんだあとのひぐらし。
線香花火。
風鈴。
目が覚める真夜中。


いつだって夏を思い出す。




誰でもない自分自身にせかされている。
何もかもやんなるぐらい丁寧にできたらいいのに。


<< >>




My追加
[HOME] [MAIL]