アーノンクールのブルックナー「第5交響曲」 - 2005年07月12日(火) 話題になっていたこのCD↑を今頃聴きました。 なんといってもウィーン・フィルが素晴らしい! 比類のない、この名門オーケストラをこんなにまで感嘆したのは久しぶり。 いや、久しぶりではなかった。 一ヶ月ほど前に、カール・ベームが指揮した 1975年の東京公演のライヴ、ブラームスの「交響曲第1番」を聴いて ものすごく感動してた。 ウィーン・フィルってこんなにまで素晴らしいオーケストラだったんだ! って涙がでた。 そういうことを思う分、近頃のこのオーケストラには心を動かされなくなってんだな、ってことを逆に思わされました。 でも何で? ま、そのことはともかく、 アーノンクールの指揮したこのブルックナー、 色々な批評を読むと、一様に絶賛はされているのだけど 平均して「アーノンクールらしい、デフォルメの多い一風変わった演奏」という意見が大部分。 でも、私はむしろ、こんな自然なブルックナーらしいブルックナーは久しぶり、と思った。 (私にとっての、ってことですけどね) そしてウィーン・フィルがこんなに腹の底から分厚い響きを、 艶々した、しなやかで官能的な響きを、 全員が火の玉のように、我を忘れたように全身全霊でブルックナーにのめり込んでるのが 眼前に浮かんでくる。 こんなCDを聴くのは本当に久しぶりだった。 どこをとっても立派!な演奏。 安易な物言いだけど やっぱり作曲家、指揮者、オケが全てオーストリアという 同国人の血が成せる業ってこともあるんじゃないでしょうかね。 やっぱりウィーン・フィルは凄い! アーノンクールも凄い!と鳥肌を立てながら感動したひと時でありました。 ...
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