結ぶもの - 2006年07月09日(日) 髪を束ねたゴムを 君の髪から解く時 キツクて少し戸惑る 起こさぬ様に 指先に優しさを込めて ゆっくり引いてはみたけれど 微かにゆがむ表情に 一瞬息を留めてみる 『なんでこんなにキツク結んだの?』心で思う それは僕のせい? 君の意思? たった3重の赤い輪が 幾重にも重なって見えた 『このまま寝かせてあげようか・・・』僕は僕に問う 長い髪が不自然に流れ ゆっくり寝返りをうつ君の 瞳が静かに開いてゆく 『おかえり・・・』 『ごめんね・・・』 待ちくたびれて眠る君 繋がっていたはずの2人の心 今は 君を縛るだけの物 僕のせいだね なのに僕は 君の知らない間に 優しさと言う偽善で 解こうとしていたんだ けど わかってる きっといつか君は 僕の知らない間に それを 君の指先に悲しみを込めながら 痛いと感じる強さで もうすぐ解こうとする事を 僕より先に・・・・・ ...
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