過去綴り...RuRu☆

 

 

余命 - 2004年03月02日(火)

実家に行ってきた
色々と用事があったし 母の髪も切ってきた

退院したばーちゃんの顔も見たかったし・・・

実家に着いたのは12時前
遅い朝ご飯と早い昼ご飯を一緒に済ませる

そこには 母 母の妹と その子供と その子供 と ばーちゃん
そしてわたしを入れて 6人の食卓

午後から ばーちゃんが病院にお薬をもらいに行くと言うので
母の妹(おばちゃんも美容師)が ばーちゃんの髪をセットしに
実家と隣接する母の店(美容室)に行く

4人になった食卓で 母はこう話す
「まだ話していなかったけど ばーちゃんは 実は癌なんだ・・」
 
  胆癌   余命1年

なんて短い時間なんだろう
もう 1度きりの季節しか感じる事ができないのだから

この間の入院では すでに手術しても手の施しようが無く
簡単なバイパス手術しか出来なく 転移もしている・・・

そんな事を聞いても まだ実感が湧かなくて よく分からない

本人はまだ自分の身体が癌に侵されている事を知らない・・・
お見舞いに行った時 隣の空いたベットを指差し
「お隣は 癌でこの間なくなったんだ・・・・」
そう呟く ばーちゃんの顔が思い浮かんだ

悲しくは無い

けど 切ない 凄く 切ない

年老いた身体の それの進行は遅くても 確実に 確実に
臓器を 我がモノ色に変えて行く
それを知らない本人は 何も疑わずにいつもと変わらない
日々をこれからも過ごすのでしょうか?

1年前に亡くなった じーちゃんを思い出す
急性白血病で入院し 肺炎を併発して静かに逝った

普段来ないような遠い親戚が 見舞いに来たとき
「俺は 死ぬのか?」誰に問いかける出もなく呟いたと言う
何度も 何度も

今日の日記は書くのにとても時間が掛かるよ
だって 泣きながらだから・・・・

実家から戻ってきて こたつでぼーっとしてたら
夜御飯のお誘いの電話があった
本当はとても会いたかったけど 弱ってる時に人に会うと
寄りかかってしまいそうで いつもと変わらないそぶりを
一生懸命し 会うのをやめた
でもすぐ後悔して「会いたかったな・・」ってメールしてしまう

小さい頃 わたしには年の近い弟が2人いたから
両親とはほとんど一緒に寝た事がなく
小学校まで 祖父母と一緒に川の字で寝てた
ばーちゃんの耳たぶが大好きで それをさわりながら寝につく
その癖が今でも抜けなくて自分の耳たぶを触りながら眠る

今 身近な『死』が 何故こんなにも辛いのか
少し 分かった気がする




...




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