あおい世界
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2023年04月21日(金) |
本■収容所から来た遺書。 |
昨年観た映画 『ラーゲリより愛をこめて』 に心を動かされたので、 原作本を読んでみたくなりました。 映画に対してはノベライズ版が出ていますが、 30年も前にドラマ化されていたという原作本。 辺見じゅんさんの 『収容所から来た遺書』 は、 ほぼほぼ映画と同じ内容でした。 てっきり男性作家かと思いきや、女性の方だったのが意外。 できるだけ事実に近付けようと、 たくさん取材をしたのだろうと推測されます。
それにしても、山本幡男さんとはなんと素晴らしい人なのでしょう。 彼が遺した遺書を暗誦することで持ち帰った友人知人の方たちも、 どんな思いで、貫通したのか、その苦労と意志の強さを感じました。 クロという犬が最後に出航した船を追いかけて泳いでくるシーンは、 映画ならではの脚本かと思いきや、本当のことだったみたいで、 優しさや忠実さは犬にも伝わるのに、 ソ連兵には伝わらなかったことが哀しい。
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