あおい世界
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2012年08月07日(火) |
本■豊島さん3連発。 |
予約本の順番が来ないので、 棚から豊島さんの本を3冊選びました。
まず 『東京・地震・たんぽぽ』。 東京で大地震が発生し、 いろいろな状況や環境に揺すぶられる14人の心といのちが、 それぞれの短編集として描かれています。 非常事態の中で見えるもの、分かることが、 シチュエーションによっていろいろなパターンに書き分けられるなんてという驚き。 2007年の作品なので、昨年の大震災のことは想像もしなかったでしょうが、 読み手のあたしは身につまされる思いもありました。
次に 『花が咲く頃いた君と』。 今度は四季を彩る花をテーマに描かれた4編からなる短編集でした。 夏ひまわり、秋コスモス、冬つばき、そして春は桜。 それぞれ生きることをベースにしているようで、 静かな中に力強さを感じました。
最後に 『カウントダウンノベルズ』。 こちらは、音楽業界で生きる10組の青春が描かれていました。 ただの音楽業界ではなく、J−POPによるTOP10チャートを軸に、 それぞれの悩み、喜び、迷い、そして光と影。
豊島さんは、長編ではなく短編集が得意なようで、 それも何かかにかテーマに沿って何編か綴っていくパターンが多いようですが、 そのパターンがバラエティ溢れていて、いつも感心します。
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