あおい世界
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2012年03月06日(火) |
本■三人と向田さん。 |
10冊も予約しているのに、どれも受取可ではないので、 仕方なく棚を眺めながら選びました。
久しぶりに群ようこさんの作品から 『三人暮らし』。 タイトルと表紙の絵に惹かれました。 表紙の絵だと女子3人か、親子かなぁと思いましたが、 ストーリー自体はいろんな組み合わせの女性三人暮らしという設定で、 10話ほどおさめられていました。 例えば、OL3人、娘と娘の同級生との3人、老女3人、 姉妹と友人という3人、姉妹と妹の娘という3人、などなど。 本当にいろんな組み合わせ。 独身を貫いた結果だったり、夫に先立たれたり、まだ働き始めたばかりだったり。 いろんな要素が絡みあった組み合わせではありましたが、 どれも女性らしい柔軟な発想と、 人との付き合いを面倒がらない女性ならではのコミュニケーションが描かれていました。 なかなか面白かったです。
次にいつか読みたいと思っていた向田邦子さんの作品から、 まずは 『向田邦子全集1(思い出トランプ)』。 向田さんといえば飛行機墜落事故に遭い、51歳という若さで亡くなった方です。 調べてみると、向田さんが二十歳前後だった頃、仙台に住んでいたこともあったらしく、 当時10歳だった母の住居と近いところに居を構えていたようなので、 もしかしたら、何らかの接触とかあったかもしれませんねぇ。 というのも、あたしが小学生や中学生の頃、 よく向田さんのドラマを母と見ていた記憶があり、 母は向田作品が好きだったようなので…。 特に具体的に覚えているストーリーはないのですが、 『阿修羅のごとく』 や 『あうん』 というタイトルがやけに印象づいてたり、 八千草薫や、岸本加代子、小林薫、田中裕子などが出演し、 静かに静かに昭和の日本を演じている、ちょっと上品な大人のドラマでした。 本を読めば、少しは当時のドラマを想い出すことがあるかなぁ、 なんて思いながらページを捲りましたら、 納められている13話のうち、『大根の月』 のドラマ、思い出しました。 うぅぅん、当時は強烈な印象でしたが、今読んでもドキッとするシーン。 そして意外や意外、向田さんの世界は特に昭和臭くもない話ばかりで、 時代を感じさせない内容でした。 今後も全集を少しずつ読み進めたいと思います。
今回の絵本は、あまり小さくない子用のを2冊。 『あたまにつまった石ころが』 と 『マグナス・マクシマス、なんでもはかります』。 どちらも線の細い繊細なタッチの絵でしたし、 主人公がどちらも理数系という共通点がありました。 特に 『あたまに…』 の方は実話みたい。 なかなか良かったです。
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