あおい世界
DiaryINDEX|past|will
2011年03月18日(金) |
兄貴宅4日目〜買出しと会社へ〜。 |
本来なら桜の卒業式の日でした。
最高気温は昨日より上がり5度でしたが、 朝の冷え込みは厳しく−4度。 辺り一面真っ白になるほどの積雪でした。
配水管からの水が大量だったので、トシコさんが洗濯をしてくれました。 乾燥機を使って乾かしてくれたので、すぐに綺麗な衣服に着替えられました。 トシコさんに感謝。
桃は集会所では失敗しなかったのですが、 兄貴の家に来てから二晩連続でおねしょをしてしまい、 持ってきたオムツを使い切ってしまいました。
今後、布団まで汚すわけにはいかないので、ダメ元で買い出しへ。 兄貴宅から40分上り坂を歩き続け、ドラッグストアへ行くと、 まだ開店前で十数人しか並んでいなかったので、後ろに着きました。 お店の人にオムツの有無を聞くと、あるとのこと。 いろいろ点数や品数に限定はあったものの、 食品(カップラーメン、インスタントラーメン、お菓子、ペットボトルのお茶)をゲット。 オムツはいつも使っているサイズよりワンサイズ小さいのしかありませんでしたが、 何とか使えるだろうと買いました。 こんな時、桃が痩せていて小柄な体型で良かったと思ったりして。
帰り際、会社に電話すると、 できれば処理して欲しい内容があると所長に言われたので、 昼過ぎ、歩いて45分かけ、会社へ行きました。
会社はプロパンガスだし、電気と水も早々に復旧していたそうなので、 居る分には何不自由ありませんが、 一週間、男所帯だったせいで、汚れまくっていました。 でも掃除をしている暇はないので、とりあえず急務の仕事だけ。 それでも6時間近く働けました。
帰りは兄貴が車で迎えに来ながら、 事務所の水を飲料水用に大量に頂きました。
夕方、兄貴がニュースを見ていた時、 他のテレビで、娯楽番組を見ていた桜と桃に、 もっと現実なニュースを見せろと言うので、 あたしが猛反発しました。
せっかく集会所に居る時よりも安心して、 テレビを見たり、歓談していられるようになった今、 あえて映像などを見せなくても、現実の状況は自然に入ってくるし、 これからも避けては通れないことばかりなのだから、 今は少しでも落ち着かせ、 不安にならないようにしてあげたいんだと強く反発しました。
あたし自身、今まで張り詰めていたものが我慢できなくなり、 思わず涙腺が決壊してしまい、声を出し、喚きながら泣きました。 トシコさんと桃が心配し、慰めてくれたのですが、 兄貴との考え方の違いは4日目にして明確になったのでした。
後に、この手の状況下での心理ケアに詳しい方も言っていました。 ひどい状況を映すメディアは、 子供たちにはトラウマになる可能性があるので、 あえて見せなくても良く、安心させることが第一と述べていました。
集会所で数日過ごした時のことを振り返っても、 子供を持つパパたちと、兄貴のギャップをすごく感じました。 自分にも子供がいるのに、リアルタイムで子育てをしないということは、 子供がいないのと同じことなのでしょう。
そんな兄貴の子供たちは、 自宅とは別のライフラインが通っている友人宅に避難したとのこと。 兄貴の後輩が甥っ子に会いに行ってくれたことで知ったそうで、 兄貴と直接連絡し合ったわけではありません。 そういう意味でも兄貴は複雑な心境なのかもしれません。
(記 3月29日)
|