あおい世界
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2010年04月02日(金) |
本■神去とかたつむりと東野デビュー。 |
またまた新刊コーナーより、 三浦しをんの 『神去なあなあ日常』 を読みました。 高校卒業後の生活が未定だった主人公は、 神去村(かむさりむら)というところへ半強制的に行かせられ、 右も左も知らない林業の世界で奮闘しているうちに、 神去村や林業に惹かれていく様子を描いた小説です。 このところサスペンス物が続いたので、 ほのぼのとした内容が逆に新鮮でした。 ラストも爽やかで読後感も良かったです。
次に手にしたのは、 紫咲コウ主演で映画化された小川糸の 『食堂かたつむり』。 本も映画も賛否両論分かれる内容ですよね。 正直いって、何の根拠も無いまま、 きっとあたし好みだろうと思っていました。 しかし、3分の2ぐらい読み進めたとき、 突然、興醒めしてしまいました。 それは、エルメスを………。 そこからは、砂を噛むような気持ちにしかなれませんでした。 動物が大好きと言いつつ、肉を食べているわけですから、 綺麗ごとだと思われればそうかもしれませんが、 それでも、あぁいう流れになるとは思いもしませんでした。
基本的に作者は動物への愛情が希薄なのだと思います。 エルメスのことだけを指しているのではなく、 ある女の子がペットにしているウサギを連れてくるシーンがあるのですが、 そこを 『ウサギを持って来た』 と表現していたからです。 具合の悪いウサギに対しては、 少女の気持ちに答えようと生かす努力をしたのに、 実際元気になり、女の子に飼われるようになったウサギに対して、 バッサリ荷物扱いですものね。 あたしの感覚とは大きく違っているようです。
ということで、 この方の作品は二度と読まない、と思います。
次、行こっ、次っと、 ずっと気になっていた方、 東野圭吾の 『夜明けの街で』 を手に取りました。 サスペンスとのことでしたが、 半分以上が、不倫に関するもやもや感が続き、 早く何かしらの展開が欲しいと思いながら読み進めました。
ラスト、駒を揃えてのネタばらしは、 2時間もののサスペンスドラマを見ているようでした。 うぅむ、期待していたほどではなかったなぁ。 でもまた次に期待したいなぁ。
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