あおい世界
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2007年07月17日(火) |
続・イミテーション・ルビー。 |
日曜日、ルビーを付けて出かけました。 それを見た母が、その指輪にまつわる話をしてくれました。
50年前、祖母が母へのプレゼントとして購入した時は、 本物のルビーだと信じていたそうです。 当時、祖母や母にとってナルダン堂とは、 敷居の高い時計宝石店だったので、 頭からイミテーションを扱っているとは思わなかったそうです。 祖母は本物のルビーを贈ったつもりでいたということ。
母は祖母の気持ちを胸に愛用していたそうですが、 あまりにも石を支える(袴?爪?)金の部分が薄くなってしまったので、 再びナルダン堂へ直しに行ったそうです。 それは30年ほど経ってからのことです。
しげしげと店内を見ているうちに、 いくら昔とはいえ、こんなに大きくて本物のルビーを買えたのだろうか、 そう思った母は、直す際に鑑定してもらったのです。 結果、ルビーではないことが判明しました。 当時、ルビーによく似た別の石が流行っていたそうです。 それでも、金と合わせて引けをとらない石だと言われたそうです。 人工的なものではなく、石であることにも間違いはないそうです。
そんないきさつのある石。 ルビーではありませんが、 とても大きくて綺麗な色をした迫力のある石です。 本物ではなくても、ますます大事にしたい気持ちになりました。 ピンクは似合わないけれど、 たまには付けたくなるような魅力的な石です。
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