あおい世界
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畑をやめることになりましたが、 自宅には小さくても、父の城であるお庭があります。
小さな庭には、昔、小さな池がありました。 そこには、鯉だっていました。
皐月、松、菊、牡丹、芍薬がそれぞれの季節を華やかにし、 通信教育で得た知識を生かして、 大きな石を運び、小さな庭園風にしてあります。
今では車庫が倍になり、小さな庭園から池がなくなり、 松などの植木が減ったりしながらも、 朝晩、父が丁寧に手入れをしているので、 植物たちはいつも生き生きと笑っています。
畑へ通うことがなくなっても、 100鉢以上ある皐月の手入れと、 テラスいっぱいに咲かせる大輪の菊を、 父はやめることはないでしょう。
それ以外の、山野草たちにも変わらぬ愛を注ぐのでしょう。
どうか、畑をやめた後の父が、 手持ち無沙汰になりませんように。
時々びっくりするような物忘れをすることが多くなっています。 もしかしたら進行しているのかもしれないと、 半年ぶりくらいに、母が心療内科に連れて行きましたが、 際立った進行は見られないそうです。
それでも先日の畑でのパーティの前日に言った言葉を聞いたりすると、 時々、大丈夫なんだろうかとびっくりします。 オレ、畑やめるなんて言ったっけ?!
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