あおい世界
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母の味覚障害は、服用している薬によるものらしいので、 素人なりに、ネットで調べてみたところ、 どうやら、降圧剤の可能性が高いものと思われます。
元々、若い頃から高血圧だった母は、時折、激しい頭痛に襲われていたのです。 そのときに服用していた薬が、後に血管を細くしたり、心臓肥大にしたとかなんとか。 7月末に行われる手術の後、落ち着いたら、 味覚障害の元である薬を服用しなくてもいい状態になってほしいと思っていましたが、 もしかして、母には一生、必要なものかもしれません。 食事をすることが楽しそうに見えません。 仕方なく食べているという感じ。 病院から渡された食事管理のプリントを冷蔵庫に貼り付けて、 食して良いもの、悪いものなどをチェックしながら、義務的に食べている感じ。
特に好きだった、グレープフルーツは絶対ダメだと言われているし、 魚卵系が好きだったのに、極力食べないようにしているので、 昨年の母の日には好物の雲丹を贈りましたが、今年は紅茶とジャムにしたのです。 それもできるだけ、母好みのアップルティーとアプリコットジャム。。。 しばらくして、アップルティーは我が家のキッチンへと戻ってきました。 ジャムは、クラッカーに付けて食べられるそうですが、 紅茶は、味気無くて不味いそうです。
桜の誕生日に行った焼肉店でも、 数種類のお肉を一切れずつ口に入れたか入れないか程度で、 好きな石焼ビビンバだけは何とか半分ぐらい食べられたようです。 昨日、記したように、好きなはずのお酒も、あたしのところへ戻ってくるし、 好んで、毎年調理していたはずのタラの芽を 傷んでないと言う父に対して、母は傷んでいると言い張っていました。 もちろん傷んでいなくて、我が家でも同じものを天ぷらにし、美味しく食べたのですが、 その時、母は味覚障害のことを痛感し、落胆しているように見えました。
食事の雰囲気や、旬のものを味わうことを楽しんでいた母に、 また、味覚を戻してあげたいと強く思うものの、 結局、役立たずな娘は一人、心をじたばたさせているだけなのです。
検索WORD = 母の病−
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