あおい世界
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お風呂上り、 まだ桃は湯船に浸かっていて、 桜がバスタオルで身体を拭いているとき、
ママ、もーちゃんには内緒ね。 ちょっと、耳、貸して。 あのね、シュンくんね、桜にね、chu♪したの。
え、、、どこに?
(右のほっぺを指差しながら)ここに。 だからね、桜もね、シュンくんにchu♪したの。
何気にショックです。 だって、、、、そのシュンくんて、 桜が大好きなレイヤくんでもないし、 桜のことを好きになってくれているアラタくんでもないんだもん。
でも桜には関係ないみたい。 救いは唇じゃなくて、ほっぺだったってことかな。。。。(親心) あ、この場合の親心とは、 chu♪は、されたからするのではなく、大好きな人と、ね。 そういう意味での、親心。
でもね、このシュンくんて、 ちょっと訳有りの子なんです。 (こういう表現は、適切ではないのかな?!)
市立保育所なので健常者ばかりではなく、 障害者やダウン症、自閉症の子も同じように保育されています。 桜はそういう子となんてことなく付き合える子です。 当たり前のことができていて、うれしい。
昨年、保育所で行われた発表会で、 ある自閉症の男の子が、壇上に上がると、 パニックになってしまうとのことだったんですけど、 桜と一緒にいると安心するらしく、 先生に頼まれて、その子の隣で相手役をしたことがあります。 結果、その子はパニックにならずにすみました。 桜にそういう面があるなんて、ちょっと意外でした。
いろんな子がいて、いろんな家庭があります。 そのことに触れようとしたときに、 言葉を間違ってしまい、 誰かを傷つけたらどうしようと思うことがあります。
あたしみたいに、 “人の目は気になりませ〜ん” という人ばかりじゃないものね。
ただ、どんな状況であれ、 一生懸命明るく生きている人は素敵だし、 その裏にある哀しみや努力みたいなものを、 少しでも想像できる力を養いたい、そう思います。
いくら頑張ったって、 相手の気持ちと同じくらいに思うことはできないものね。 でも大変さを想像することはできるかな、と。
そういうことが自然にできたらいいな、と思います。
たくさんの人に支えられて、 生かされているあたしにできることって、なんだろう?
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