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2004年09月24日(金) 読む

・「読む」

「多読」の流行で、あちこちでペーパーバック読み方指南書みたいな本をたくさん見るようになりました。
「読む」はどのぐらい役立つのでしょうか?

かくいう私も「TIME」を読むのと、ペーパーバックをちょこちょこと読むように意識してやっています。

まず大きいのはボキャブラリー(語彙)を増やすのに非常に役立つということです。

現在の生活で、仕事で使用する単語と言うのは非常に限られています。日本語と同じで仕事の書類を読んだり、書いたりするための単語というのはかなり限られたものが多いです。まぁ、これだけでも確かに仕事には使えるのですが、海外の同僚やお客様と会うとき、食事の時等は非常に困るのです。

知らない単語は聞き取れない!というか、聞いてもわからないです。
よく考えればあたりまえですが・・・・。
同僚は現在「マジックリスニング」なるものにチャレンジ中ですが、ただ音が聞き取れでも意味がわからないのではどうにもならないはずです。
(この製品のFAQにも「葉が聞き取れても、意味を知らなければ理解はできませんので、単語力・文法力をつける為の学習は、ご自身でしていただけなければなりません。」と書かれています)
日本語でも聞き取れるけど、何言っているのか言葉の意味がわからなくてさっぱり理解できないことってありますよね?

さてボキャブラリーが増えると、会話は楽になります。よく使う簡単な単語(GetやMake等)を使って会話をしよう!というような本が出ていますが、これかえって難しいんじゃないか?と私なんかは思います。知らないで組み合わせてとんでもない意味になっちゃうこともあるようですし、得てして一語で表せるもののほうが意味の範囲が狭くなりますので、会話の誤解もなくなります。
これは日本語でも英語でも同じです。英語で良い例が思いつかないのですが、日本語で「取る」という単語で表すよりも、「取得する」といったほうが、意味は限定されますよね?「予約を取る」とは言っても、「予約を取得する」とは言わないはずです。
どっちでも良いじゃんと思うかもしれませんが、発音が悪い上に文法も間違いが多い私なんかが話をする場合、相手にとってはこのような狭い意味の単語が使われているほうがわかりやすいはずだし、何を言いたいのかの検討をつけるのも早いはずです。

さて、読むことの効用は勿論まだまだあります。
英語の物の考え方、論理の展開方法というのが何となくわかるようになってくること。まぁくだけて言えば、オチのつけ方というのがわかってきます。
あとジョークのレベルというか、こういうのがジョークなのねという感触がなんとなくわかってきます(アメリカ人のジョークのレベルはあまり高くないな−というのがいつも私の思うことだったりしますが・・・)

それから話題が増えます。特にTIMEなんかは全部ちゃんと読んでいなくても、ちょっと読んだ箇所でも、こういうの読んだけどどうなの?とか質問したりすると相手がわーっと説明してくることが多く、食事の時間の間が持ちます。
あまりに政治的な話題は避けたほうが良いと思いますが・・・・。
また北朝鮮についてどう思うか?なんて聞かれた時にも、こういうのを読んでいると多少なりとも回答しやすかったりします。

このように見ていると「読む」というのは私の場合は、仕事を回すのに直結する勉強ではありませんが、仕事とPrivateのグレーゾーン(同僚や取引先とのコミュニケーション)に欠かせないというのが現状です。


yoshikoo |MAILHomePage

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