戯言
目次過去未来


2004年06月26日(土) 思い出

あたし達の始まりは


過ちだったのかもしれない




それでも


そんな始まりのあたし達でも


幸せな時間を過ごした




そこには


真実の愛とか


運命の相手とか


そんな大それた事はなかったかもしれない




それでもあたしは


君の側に居て


笑い合って


手を繋いで


キスをして


抱き合って


それで幸せだった




それが寂しさを埋め合っているだけだったとしても


そこにはやっぱり満たされきれないものがあったとしても


それでもあたしは


幸せな時間を過ごしてたと思う




なのに


その時間は終わりを告げる




過ちで始まったあたし達は


やはり


お互いを心から信用する事が出来ずに


そこに愛が芽生える事は無く




だけど


君の気持ちが


最初から最後まで


あたしに無かったとは思いたくない




例え一瞬だったとしても


君があたしを好きだと言った


その言葉を信じられる瞬間は存在した




同じ様に


あたしが君を


愛しいと思った瞬間も存在したんだ




あたし達は


過ちで始まって


傷つけ合うことしか出来ない


終わりを迎えるけれど





それでも


その途中には


幸せな時間は存在して


お互いを好きだった時間も存在する




だからあたしは今


こんなに切なくて苦しいんだ



君の事を


何も信じられなくなった今でさえ


あの幸せだった時間を思い出す度


悲しくなる




あの時間が終わっていった事が


あたしは今でも


悲しくて仕方ないよ


藍音 |MAIL

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