日刊オバちゃん白書 --婆ウォッチングのミラーサイトでござる--
* いんふぉめ〜しょん *
2001.3.18〜 24年続けてきて、もはや生存確認

考えごとセット 2024年05月09日(木)



1個4〜5分で作れちゃうヨーヨーキルトは
お手軽ハンドクラフトの代表格と言ってよいだろう。
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ちんまりと座り、無心でちくちくしているようでいて、
じつは無心っていうことはなくて、
脳内ではひとり会議が開催されている。
あとで、何を考えていたかを記録することもない。
忘れるなら忘れるままでよくて、
考え込むことによる脳内整理ができればオッケー。

ヨーヨーキルトを集中的に作っていたのは、
亡き父が最後の入院をしていたときだった。
いつどんな急変があるか、目が離せなくて
母と交替で病室に詰めた。
ナースステーションの隣の二人部屋。
お隣は空床で、ICUから戻ってくるとまず入る部屋らしい。
父がICUに入ることはなかったものの、
危ないと思われていたことには違いないだろう。

すでに意識の混濁が見られ、
目覚めてもせん妄状態に陥ることが多かった。
起きていると呼吸が苦しそうだったから、
寝ていてもらうほうが安心。
看護師さんたちはかなり頻繁に様子を見に来てくれる。
「安定しているようですね」という言葉どおり、
計器のピッピッという規則的な音によって、
素人にも、今のところだいじょうぶ、と思えるのだった。

次にヨーヨー作りをすることになったのは、
3.11、東日本大震災のときだった。
停電はする、水は出ない、しょっちゅう揺れる。
そんな中、ヒートテックを重ね着して、
ラジオやスマホの情報を頼りに過ごした最初の3日間。
何かしていないと落ち着かないけれど、
何をするにも心が決まらずフラフラと揺らいでしまう。
そんなとき、とりあえず手を動かしていると、
不思議にスーーーッと気持ちが静まるのだった。

今、別になーんにも心配事もなければ、不安要素もない。
(老いという問題はありますけどね、体重増もね)
なのに、ヨーヨー作るぞ、となっているのには理由が三つ。

その1、ソーイングにしてもガーデニングにしても、
まとまった時間がないから、と取りかかれずにいるので、
スターターというか、踏み切り板というか、トリガーというか、
そんな役割を持たせられたらいいね、と思っている。

その2、布の整理をしたら、中途半端な端布が山のように出た。
処分の一環として、薄手コットンを選び出して、まあるくカット。
その丸いヤツが大量にできあがった。
じゃ、縫いましょか〜、というわけだ。

その3、考えごとに集中するための手段として、
とりあえず手を動かすことが有効だということが、
経験の積み重ねでわかったので、もう目的にしちゃう。

まあ、飽きるまで、ですね。
飽きてもまた、次の波が来る。
ヨーヨーを繋いでどうにかするってのは、
今のところ考えていない。
作ることにこそ意味があるよね、ってことで。

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