日刊オバちゃん白書 --婆ウォッチングのミラーサイトでござる--
* いんふぉめ〜しょん *
2001.3.18〜 24年続けてきて、もはや生存確認

シラカバ 2007年12月08日(土)



パソコンを置いている二階ホールの大きな窓から
樹齢20年ほどになるシラカバの幹と横枝が見える。
パソコンの前に座って顔を上げると、視界に入ってくるのだ。

この樹は、家を建てて引っ越してきた時に
あまり深く考えることもなく、記念として植えた。
まっさかこんなに大きくなるなんて・・・と
この土地が肥沃だったことに驚いたものだ。

ここ数年、この樹を邪魔だなあと感じるようになってきた。
あまりにも高くそびえ、横にも枝を伸ばし、
お隣の敷地にまで日陰を作ってしまう。
まるで毛虫じゃないかと思うような房をボタボタ落とすし
秋にはそこらじゅうに落ち葉を散らす。

ほどよいところで芯を摘めば、これほどにはならなかったのだろう。
しかし、ワタシたちにそのような知識は全くなく、
どんどん育つ樹を、娘たちの成長と合わせて、ほほえましく眺めていたのだった。

今、ふと顔を上げてその樹を見たら、数羽のムクドリが留まっていた。
場所柄のせいか、この界隈にはたくさんの野鳥がいる。
渡りの途中で立ち寄る鳥もいるので、
わざわざ山に出かけなくてもバードウォッチングができるという
恵まれた環境である。
結構珍しい鳥も来るから、手元には常に野鳥図鑑を置いている。
ただし、珍しい鳥ほど早くいなくなるとみえて
今まで検索に成功したためしはなく、
あ、シジュウカラだ、ヒヨドリだ、と
結局はおなじみの鳥を確認するに留まっているのだが。

そういえば、夏には毎年カミキリムシが小さな穴を空ける。
今年はいくつ穴が空くかなと、
根元を覗き込んではワクワクしている。
この夏は例年になくたくさんの穴が空いて
毎朝楽しみにその数を数えたことを思い出した。

また、この樹に集まって行列をつくるアリたちを
申し訳ないけれど、アリジゴクのエサにさせてもらっている。
大きすぎても食べられない、小さ過ぎると逃げられる・・・
この樹のアリが、アリジゴクにとっては「特上ロース蟻」なのだ。

こんなことを書くと、やはりこのシラカバは切れないなあと思う。
よし、とことん付き合ってやることにしようか。
その代わり、たくさんの鳥や虫を呼んできてね。







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