日刊オバちゃん白書 --婆ウォッチングのミラーサイトでござる--
* いんふぉめ〜しょん *
2001.3.18〜 四半世紀も続くなんて、誰が予想したでしょう

よーちえんというところ 2003年10月11日(土)



10月になると私立幼稚園は一斉に募集を始め
11月には入園を許可するかどうかの面接をする・・・というのが
盛岡市内の一般的な動向です。
国公立だともうちょっと時期が遅かったように思います。

だいたい前後して小学校でも就学時健診あるいは入学試験が行われ
私立や国立だと二次試験(あるいは抽選?)なんてのもあり、
12月ぐらいには入学児童がだいたい決まるというパターンですね。

『黄門様』で話題が上がって、おばのみなさまが義憤を感じているその問題。
なにをかくそう、わがムスメ・未愛も、「よーちえんのお受験をして落っこちた」組です。
もともと第一子というのは一般的にどんくさいものです。
その例に漏れずどんくさかった未愛は、生来の「おっとり」との相乗効果で
入園試験で思いっきりマイペースを守りぬいたのです。

つまり、「集団で仲良く遊べるかどうか」という項目の試験だったのでしょう、
受験番号順に初めて顔を合わせた5人ぐらいの子どもたちが
いろんな遊具をちりばめた部屋に入れられ、「好きに遊びましょう」といわれる。
物怖じしないお子様はどんどん他の子に話しかけて一緒に遊ぼうとするのですが
未愛はちょっと(いや、かなり)違いました。
物怖じしないことはしないのですが・・・
家で見たことのない「汽車」のおもちゃに目を奪われて
他の子が何をしていようと、先生に誘われようと
ひとり、線路の上で汽車を動かして遊んでおりましたんです。
 (今思えばナカナカの集中力である)

このとき未愛ちゃん、3歳―――ほとんど外に出したことなかったですからね・・・
家の中で最狂ムスメと遊ぶ以外、小さい子との接触もありませんでした。
「ヒト」よりも「目新しいモノ」に興味が行ったわけだ。
 (しかしさすがに、「これではイカンかな」と思いまして
  翌年から1年、週1回の幼児の音楽サークルに通いました(汗)

しかし考えてみれば、3歳児に「お友達とソレナリに遊ぶ」ことを要求するのって
なーんか不自然じゃありません?
・・・ということに思い至ったワタクシは、翌年も最狂ムスメのときも
もうその幼稚園は受験しませんでした。
そのかわり、「ちょっと見に来た」つもりで面接を受けたときの
先生の応対がめっちゃくちゃよかった近所の幼稚園に
未愛は2年保育、最狂ムスメは3年保育で入園させたのでした。
 (ちなみにそこはワタシも通った幼稚園で、数々の思い出が・・・あるんスよ)

幼稚園は子どもが初めて「集団」や「他人の大人」を経験する場所です。
それだけでも子どもにとっては大きなストレスであるはずです。
ストレスが悪いと言っているわけではありませんが、
できることなら過度のプレッシャーを与えず、すんなりと溶け込ませたいもの。
初めて園内に足を踏み入れたときの印象は大事だと思います。
落ち着きがなかったり集団になかなか馴染めないのを
「それが当たり前の姿、この園での生活で徐々に身につけていきましょう」
と、自信たっぷりにおっしゃる先生がいるかどうか。
その幼稚園に通ったことで、子ども自身だけではなく親もまた
「ここにしてよかった」と思えそうかどうか。

制服がかわいいとか、施設設備が整っているとか、一環教育とか
いろんな宣伝文句がヒラヒラしていて迷うところですが
あくまでも主役は子どもとその親であって、施設や教材教具ではありません。

遠く遠く忘れかけていたことを、昨日今日は思い出すことができました。
話題提供者に感謝するとともに
「そんな幼稚園、ケツむけて砂掛けてアッカンベーしちゃえっ!」
というコトバをお贈りしたいと思います。


 本日お知らせ    
 【一発企画】
    『かふぇ婆に100の質問』を募集しています。
    これまで寄せられている質問は ★100Q★ からご覧になれますので
    質問内容がカブらないようにしていただけると嬉しいです。
    何か質問してみたい方は↓からメールください。

100Qページに質問者のお名前を出したくない方は
「匿名希望」とお書き添えくださいませ。








ほーむぺーぢ 一覧 前の日 次の日 続ウォッチング