日刊オバちゃん白書 --婆ウォッチングのミラーサイトでござる--
* いんふぉめ〜しょん *
2001.3.18〜 24年続けてきて、もはや生存確認

第一弾 2003年07月09日(水)



北国とはいえ、そしてまだ梅雨の真っ最中とはいえ
アゲハの幼虫は元気に順調に育っておりまして
めでたく終令を迎えまして、小指ほどの大きさになりました。
そうなるとイチゴパックのような容器ではだめです。
サナギになりたいと思ったときに昇れる場所がないとね。

ということで、今日は5匹のアゲハちゃんたちを
飼育ケースにお引越しさせました。
引越しつーても、葉っぱごとぽいっと移すだけなので
なんにも面倒なことはありません。

この子たちがサナギになって羽化するのが今年の2代目となり、
ここからが最も旺盛に繁殖する時期となります。
(1代目は冬越しした子たち)
3代目の出現にはバラつきがでてきまして
同時期に卵もあれば終令幼虫もいるということがあります。
このバラつきは秋になって4代目がどう生きるかにかかわってきます。

つまり、早い4代目ならそのまま秋のうちに羽化するし
遅い4代目だとあまり大きくならないうちにサナギになってしまい
そのまま越冬態勢に入るというわけ。
夏の長さというか、秋の訪れが早いか遅いかにもよりますので
発生の回数は年によって違ってきます。
今年はどうだろう・・・

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四角形の授業は佳境を迎えています。
今年は人数的に余裕があるので(つーか、ありすぎる)
ひとつひとつの四角形の特徴を利用した「描き方」まで指導しています。

つまり、ひし形を描くとすると、そのアプローチのしかたは
 1.中点で直交する対角線から
 2.4つの辺の長さが全て等しいことを利用して、コンパスを使って

主なところはこの二つになります。
他にも、角の大きさや平行からの描き方も考えられますが
こちらはあまり実用的ではないのでカット。

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このところの数年で感じるのですが
どうも『線を引く』とか『点と点を結ぶ』とかいう、手を使った作業がヘタ。
押さえている三角定規がすぐに動いてしまうし
力加減を考えないで勢い余って、線が定規から飛び出すし
定規に当てるエンピツの角度が悪いのでズレちゃうし
コンパスを使わせれば、支点を動かしてしまうし。

これは思うに、『理解偏重教育』の弊害ではなかろうか、と。
すなわち、ちょっとくらい線がズレていても、あるいは頂点が合わなくても
そのやり方をわかっているのであれば「まいっか」ということにする。
計算能力でも同じことがいえます。
やり方さえわかっているならば、面倒な計算は電卓に任せる。

これやってると、数量感覚はなかなか身につきません。
たとえば、笑えない話にこんなのがあります。
今は6年生単元となった「整数の性質」の中に
約数や倍数を見つけるってのがあります。

《48》の約数を見つけようというとき、九九ならすぐ出てきますよね。
「6×8」または「8×6」と。
1と自分自身も約数なので『48の約数は1、6、8、48』
「・・・ちょっと待って。48は偶数だから2も約数なんじゃない?」
「あ、そっか」
「2と対になる数は?」
っと、ここで普通なら、2で割るくらい暗算だよね。
ところが毎年例外なく、数人のお子様が《48÷2》を筆算するのよ。
(6年生単元だよ、以前は5年生。いずれも高学年)

他にも、88が8の倍数であることにはすぐ気づいても
88が11の倍数でもあることには気づかなかったり・・・

要するに数を操作する経験が少なすぎるので
自分で苦労して体験的に「こうなってるのか」と納得できる機会も少ないわけ。
同様に、図を描く機会もものすごく少ないし
完成度の高さを要求しない傾向があって、いい加減な図を描くのを見逃してしまう。
そういう細かいことは本人の興味関心が芽生えてからなんて
そんな悠長なこと言って、ほんものの基本を教えないんだから。
あとでとっても苦労するのは本人なのにねえ。

ほんっと心配ですよ、日本の将来。


 ゲリラ企画    
【方言クイズ】
    昨日のお答え・・・「ゆるぐない」とは、2の「なかなかたいへんだ」でした。
    数名と話し合ったところ、「ゆるぐない」は「緩くない」が訛ったもので
    緩くないんだからキツいってことなわけで、つまり「たいへんだ」となるのだ、と。
    
    用法・用例
      『目ぇはっぱどめねぐなって、楽譜読むのもゆるぐねじゃぁ〜』
    訳
      『目がさっぱり見えなくなっちゃって、楽譜を読むのもキツいんだよね』

    今朝、D母とリヴチャットをした際に
    「今日も方言クイズ出すから」と予告したんですわ。
    おもしろいコトバを思い出したものですから。
    そういうときの心理として
    『こんなにインパクトのある言葉をこのワタシが忘れるわきゃねーわな』
    そう信じて疑わなかったのです。
    実際、お昼頃までは正解以外の例をどうしようかなんて考えてた。

    ところが・・・授業から帰ってきたら、きれいさっぱり忘れてました。








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