日刊オバちゃん白書 --婆ウォッチングのミラーサイトでござる--
* いんふぉめ〜しょん *
2001.3.18〜 四半世紀も続くなんて、誰が予想したでしょう

学校、つまんね・・・ 2002年10月17日(木)



小4のときに算数を教えた男の子が、高校1年になった。
つまり最狂娘と同い年で、その妹が今ワタシの教室に来ている。
今日の授業がもう終わろうというころ、窓ガラスを叩くコツコツという音。
音のする方へ顔を向けるとそこに彼がいた。
部屋に入るように手招きすると、嬉しそうにやってきた。
妹はちょっと恥かしいみたいだったけど
ムカシっからとても仲のよい兄妹だったし
3年ほど前にその父親が急死してからは
なおいっそう妹は兄を頼り、兄は妹の世話を焼いた。

「どうしたん?」と聞くと
「今日は迎えに・・」と言う。
授業の後片付けをしながら
「学校、どう?」と尋ねたら
「つまんね・・中学校のときのほうが楽しかった」と顔を曇らせた。

この子は自分の気になることにはとことんこだわって食い下がるタイプで
集団での学習ではちょっと浮いていたものの、
授業を深めようとするときには頼もしい子だった。
ただし、ホントに大事なことはマンツーマンでみっちりたたき込まねばならない子でもあった。
確かうんと苦労して苦労して勉強して目標とする公立高校に合格し
サッカーだかラグビーだかに夢中になっていたはず・・・なのに
この冴えない表情はなんとしたことか。

どうも、部活とか授業とかいうことではなさそうなんだよね。
彼の通うその学校は学校が盛岡市郊外にあることから
生徒の住む地域がてんでんバラバラで
学校を一歩出てしまうと、ツルんで遊べる友達がいないらしい。
その上、今彼は本を読むことに夢中らしくて
休み時間もひとりで黙々と文庫本を広げているのだとか。
きっと「何読んでんの?」と聞かれても
読む進みたいものだから「これ」と表紙を見せてそれで話が終わり、
会話のキャッチボールにならないのだろう。

「最狂娘ちゃんはどうしてる?どこの高校に行ったんだっけ?」
「S高。今ね、楽しくて楽しくてしかたないみたい。部活が。
「いいなぁ〜〜、うらやましいなぁ〜〜」
「クラス替えとかあると交友関係も変わるし
 2年生になって新入りを向かえる立場になれば
 また楽しくなるんとちゃうかなあ」
「でもなぁ、そういうのとも違うんだよな・・・」
つまり、価値観の合う友達に出会っていないということなのだろう。

友達作りを焦ってはいけない。
本を読むことでも部活に熱中することでも、なんでもいいから
自分を高めようと努力を続けていれば
必ずアンタのどこか一部分に共鳴するヤツが現れるよ。
そんな話をしている間にお母さんの登場となり、話はそこで途切れた。

う〜〜む・・・気になる子だ。
父親を亡くしてから、一家の働き手がお母さん一人になり
そのお母さんは彼に精神的に頼っているようだった。
彼は一家の中の男としの役割を中学1年のときから背負わされたことになる。
もっともっとヤンチャやりまくりでもよかったのに、それどころではなくなった。
小学生のころは講師をてこずらせたり喜ばせたり怒らせたり
とにかくありとあらゆる子どもらしい姿を見せていたのに
中学生になって、へんに大人しくなり
その態度とは裏腹に、集中力がなくなった。

その変化を、講師の間では非常に心配したものだ。
その子が、まがりなりにも高校へ入って自立の第一歩を踏み出したことに
彼に関わった講師たちは大喜びしたのだった。

「また顔出してよ」
「おう」

今日はこれだけで終わったけど、いつかじっくり話してみたい子だ。
あの大人びた物言いは「ヨロイ」なのか「カミシモ」なのか
その辺、見極めたい気もするし。



 『音楽好きへ100の質問』に答えます。
【008】 音楽以外のご趣味は何ですか?(つかみ系)
    食うことや寝ることを含めちゃいけないとしたら、
    ゲームやパズルだな。
    ゲームは単純明快な『落ちモノ』、
    パズルなら『イラロジ』『ナンプレ』『ナンクロ』といったところ。
      







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