神棚掃除 - 2010年12月31日(金) 天気:雪 午後7時 夕飯を食べた後 神棚の掃除をしに会社へ行って来た。 鍵を開け 入っていくと 一枚の今年のカレンダーが置いてあった。 誰かが来たのか、それとも忘れていったのか・・・。 いつも休日の出社の時は 行動を起こすまで時間がかかるので 缶コーヒーを飲んで気持ちが乗ってくるまで 一息ついている。 今日もそお。 たいした事をする訳でもないのだが ローテーションとでも言うべきか 守らなくてはいけない儀式のように 缶コーヒーを迷い無く落として 長いすに腰掛け、一息ついた。 夜7時半 誰もいない冬の社内。 29日に一生懸命拭き掃除をしたシャッターが自然と目に入ってきた。 明るく感じたからだ。 長年のヤニの汚れが落ちて 元々のクリーム色が 蛍光灯の光を受けて、鮮やかに輝いていた。 自分で拭いたせいも有るかもしれないが しばらく綺麗になったシャッターを 感心しながら眺めていた。 「綺麗になるもんだなァ」 「綺麗になったなァ」 頭の中でそう呟いて 自分の仕事にほくそえんだ。 缶コーヒーを飲み干しても まだやる気が起きてこないので 現場を一回りした。 正月休みにやっておかなくてはと思っている 仕事を確認しに現場に入って行った。 頭の中で段取りを組んでみた。 3日までにこなすべき仕事を確認し その後の納期の仕事の段取りも 組んでみた。 イメージが出来上がったところで 現場を後にした。 午後7時50分 神棚の掃除に取り掛かった。 小さな神棚。 去年用意した達磨と熊手を下ろし 掃除用の布で神棚に溜まった 埃を拭き掃除した。 ほとんど汚れなど無いだろうと思っていたが 以外に布に汚れがついて 一年の汚れの量にちょっとだけ驚いた。 何しろ去年までは 親父がやっていたので どのくらいの汚れ具合なのか 予想もつかなかったからだ。 会社の神棚の掃除は今回が初めてなので とにかく丁寧に掃除をした。 作法があるとしたら 間違っているだろうと思いながら しかし、丁寧な掃除を心がける事が 神様の気分を害する事は無かろうと とにかく、丁寧さを念頭において 掃除をした。 一通りの拭き掃除が終わり 水を上げ、灯篭に電気を入れて ニ礼ニ拍手一礼をして 今年の感謝と来年の願をかけた。 親父がどんな気持ちで 毎年のこの神棚の掃除をしていたのかを 想像しても なにも浮かんでは来ないが とにかく 会社が続く限り、神棚の掃除は オレの仕事になる訳だから 自分なりの思いを込めて 一生懸命掃除をするように心がけようと思った。 「がんばります。」 神棚の掃除って お経を読み上げている時と同じくらい 気持ちが穏やかになる。 日本人だなぁと 再認識する一瞬かもしれない。 「よろしくお願いします。」 無意識に口をついて出る。 普段は気にする事も少ないが やはり、人間いざと言うときは 神頼みなんだよなァ・・・。 -
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