2003年11月11日(火)   乱読の秋 

滅茶苦茶に冷え込んで来たー。炬燵出そうかと真剣に悩み、あまりに寒いので今度にしようと思った(出すのも億劫なくらい寒くて…)。

雨の中、図書館へ。本を返却し、本を借り出す。私は図書館では随筆ばかり借りています。ここ 1 ヶ月で読んだのは中島らも、ナンシー関、林真理子、村上春樹、沢村貞子、中村うさぎ、山田詠美、東海林さだおの随筆。あと山咲千里の本とか三浦加納子(浜崎の専属)のネイル本とかな。とにかく頭を使わなくていい読み物ばかりです。

それにしても随筆は筆者の言葉のセンスがすごく出る。受け付けない言葉も多いなあ。山咲千里は「カラダ」「オンナ」「ワタシ」という言葉が頻繁に出て来てワタシを悶えさせる。もちろん女性の身体についての本だからそれらの単語が頻発するのは当然なんだけど、なんでカタカナなのか…。中村うさぎの文体も読んでて尻の座りがあまり良くないです。テキスト上で言葉尻に「っ」をつけるのが元から苦手なんだけど。一人よがってる感じや「この人はこういう書き方が面白いと思ってるんだろうな〜」と感じると途端にムズムズ来てしまう。山田詠美の一部の随筆にもそういう気配がある。だったら読まなきゃいいので、その後は寄り付かなくなるんだけど。

当たり前の事なんだけど、漫画でも随筆でももちろん小説でも常に自分を客観視し、受け手を意識するクールな視点というのは物書きには不可欠で、そういう意味では東海林さだおとかナンシー関は本当にプロフェッショナルに徹していて素晴らしい。格好いい。感動する。

てな事を考えながら中村うさぎ「ヘタレどもよ!」を読みながら長湯につかる私。この日は日本酒風呂にしたらめちゃめちゃ暖まった。ほこほこ。

ちなみに「真田太平記」は気が向いた時に読んでいます。すごく面白いんだけど、登場人物が腐った脳味噌では今ひとつ把握出来ないので頁を繰るのに時間がかかる。よって 1 巻の半分もいっていません。


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