2002年02月02日(土) |
気取った小説は恥ずかちい |
配偶者は朝から仕事に行った。大変天気が悪くて何もやる気がしないので昼寝。起きると午後1時。天気が良かったのでご飯作って食べて外に出る。なぜか向かった先はパチンコ屋。CR 遊んでチャイナで2箱出す。久しぶりに出した。うえーん。 ビデオを借りて買い物をして帰る。カレーを作ったら配偶者が帰って来たので一緒に食べる。
これ書いてて、昔読んだ森瑤子のとある短編小説を思い出してしまった。森瑤子の小説は大変気取ったものばっかであまり印象に残っていないのですが、これだけは妙に覚えています。食べ物の描写があったせいだと思うけど、ある女性のとことんツイていない日の話。
主人公の女は一人の金曜の夜をどう過ごすかをオフィスで考える。ビデオを3本借りて帰って、シャワーを浴びた後に洗いたてのパジャマを着て、生春巻きに蒸し鶏の芥子和えを作ってそれをつまみに白ワインを飲みながらビデオを観るというビジョンを組み立てる。 しかし退社際、イヤな上司に仕事を言いつけられる。遅れて会社を出た頃には外は嵐になっていて、暴風で傘は壊れ、おろしたばかりのヒールはぐしゃぐしゃ。タクシーは止まってくれない。仕方ないのでびしょ濡れのまま地下鉄に乗って帰り、レンタルビデオ店で予定通りビデオを3本借りる。予定のおつまみはあきらめて缶詰と惣菜とワインを買い込むが、それらを入れた紙袋は歩道で濡れて破れてしまい、ワインの瓶は割れて惣菜は水浸し。 家に帰ってシャワーを浴びるけれども洗濯済みのパジャマがなくてヨレヨレのを着る。水割りと帆立の缶詰を用意してTV の前に座る。ビデオデッキは故障していてビデオは見られなかった。なんてツイていない日なんだろう、と呆然としていたらとどめの出来事が。
短編集「ベッドのおとぎばなし2」に入っていた気がします。
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