The Green Hills of Earth
2009年05月24日(日) |
ハイブリッド車は本当に燃費が良いの? |
最近、インサイトを運転する度に思うのが、ハイブリッドって何で燃費が良いの?と言う事。
燃費が良くて感動したと言うのではなく、なにをもって、燃費が良くなる動機としているのかという疑問です。普通にエンジンで走っている以外は、トルクの足りないときにアシストをしてくれるのは分かるけれど、どちらかというとアイドリングストップで稼ぐ燃費の方が、モーターのアシストで稼ぐ燃費より優れているんじゃない? だとしたらそれはハイブリッドのせいかでも何でもないよなぁと勘ぐっているのですよ。
そんな中で、今日はプリウスが発売されて最初の土日? あちこちでプリウスの試乗車を見かけました。
ちょっと用事があってホンダのディーラに行ったら、プリウスのカタログがあったので眺めていたのですけれど、まぁ、カタログですから良いことしか書かないのは当たり前と言えば当たり前ですけれど、プリウスのカタログを見ていると、「あんたにはエネルギー保存の法則は通じないのか?」と思えてしまいます。
確かにモーターで走ればガソリンは消費しません。でも、そのモーターを動かすための電気はどうやって作るの? モーターを動かすに十分な充電を、ガソリンで行う訳で(回生ブレーキなどで回収できる量など微々たるものでしょうから)、ガソリンで走るより一度発電して電気をためて、それで走った方が効率が良いと言うこと? つまり、同じガソリン量なら、エンジンを回して走るより、発電してモーターで走らせた方がより長い距離を走れると言うことなのでしょうか。私にはそうは思えないんですが、でも世の中の技術の進歩はそういう事も可能にしたのでしょうかね。
兎に角、プリウスのカタログを見ていると「モーターの仕事はこんなに凄いんだよ」というアピールをしています。後から出ただけあって、しっかりインサイトを目の敵にした比較もしています。でも、それは本当に実現可能なの?と疑ってしまうんですよ。先代のプリウスは結局、30km/l超のカタログ値でしたが、実際には総合すると15km/l内外の燃費が現実的な数値だったと聞きます。新型は効率は良くなったかも知れませんが、その分大きくなった訳で、どれ位燃費が改善されるのか、それとも「JAROに訴えてやる」となるのか、ちょっと楽しみなところです。
環境を考えるなら、ホンダもトヨタもなく、そういう技術が競い合って伸びてくれるのが一番ですからね
でもね、本当に環境を考えるなら、自家用車なんて乗っていること自体が偽善ですわね。自家用車を捨てて、公共の乗り物だけにする。それも自動車じゃなくて鉄道とか、ローエミッションって言うことを考えたら自動車の生き残る道はありませんわ。安易に「原発反対」を叫ぶ人達とレベルは一緒ですわね。そういう事を考えたと言う自分に酔っているだけで、実際には何にも解決していない。本当に環境を考えるなら、個人の贅沢で環境を壊すな。本当に原発に反対なら、電気の使用量は一般的平均の半分に抑えろってなものです。
まぁ、そんな風に言われても、自分がそれに属していると思う人は少ないでしょうから、早く技術を確立して、少しでも環境問題を減らして欲しいと願うしかないのですね…
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