The Green Hills of Earth
三重県の津市と四日市市が「うなぎ対とんてき」で対決だそうで・・・(link)
あーぁ…また買っちゃった。 今回買ったのは、コンパクトデジカメのSIGMA DP1…中古ですけれどね。 最近のデジカメは広角28mmから100mm超の望遠までをこなすズームレンズ、手ぶれ補正、顔認識機能など様々な機能に溢れています。誰にでも失敗の少ない写真が撮れる補助機能は嬉しい限りですが、私は常に疑問に思っていたのです。「なにか昔の方が良い写真をたくさん撮れていたんじゃないか」と… その理由は色々あります。1つはやはりデジタルカメラの解像度よりフィルムカメラの解像度の方が上でしょうと言う単純な理由。でも、それだけじゃないんです。私のフィルムカメラ時代のレンズと言えば、一応1本ズームレンズは持っていましたが、基本は35mm、85mm、180mmの単焦点レンズが中心でした。その中でもお気に入りだったのがNikkor ED85mm/f:1.8で、これを長らく使っている内に、例えば車で走っているときでも、歩いているときでも、「あ、この風景は良いんじゃない?」と頭をよぎる図は85mmの画角で切り取られたものとなったのです。でも、デジカメになって受光素子が小さくなった結果、85mmのレンズは1.5倍の127.5mmとなり、自分の感覚と合わなくなりました。コンパクトカメラのズームはその辺りをカバーしますが、申し訳ないけどコンパクトカメラの受光素子の大きさでは画の出来栄えには限界があります。兎に角、自分の直感で「ここ」と決めた場所でカメラをのぞき込んで、画角を決めてシャッターを切るという作業が、最近は適当な場所でズームを調整してシャッターを押してみる。駄目だったら「あはは、失敗」でまた挑戦する。そんないい加減さが駄目にしていたのかなと思えたのです。 そんな風に感じたのは、実はちょっと古くて、待ちに待ったNikonのD70を買ってしばらくしたときでした。待望の一眼レフの筈なのに、何かちっとも画像が良くない。確かにボケ味はコンパクトカメラより自然ですが、でものっぺりして、高い金を払った価値のある画質じゃないなぁ…何でだろうという感じだったのです。それでも何年か使って、ようやくD300に買い換えて、「ああ、やはりD70はまだまだだったか」と溜飲を下げたのですが、それでもまだ何か引っかかっていました。 その直前にコンパクトカメラとしてはRicohのGX100を買っています。コンパクトカメラだけどマニュアル撮影機能は充実しているし、まぁ基本性能が優れていますから、使い方次第では一眼レフを凌ぐ写真が撮れます。でも、やはりコンパクトカメラの限界を思い知る方が多いんですけれどね。 そんな状況の中で、SIGMAのDP1が出たのは昨年だったんでしょうか。 売り文句は「コンパクトデジカメの筐体に、一眼レフの性能を突っ込んだカメラ」という感じです。そして、そのDP1のサイトを覗いてきた方には、私が上で書いた事は、そのサイトの受け売りだと思われるかも知れません。でも、私も本当びっくりなんですが、私がそう思っていたことがそのまま(もっと洗練された言葉で)載っていることに私もびっくりしたんです。毒を吐けば、普段SIGMAのレンズについてはあまり褒め言葉は書きません。でも、このカメラについてはびっくりすることだらけですね。 このカメラ(DP1)とそれ以外のコンパクトデジカメの違いは、殆どのコンパクトカメラが採用する受光素子の7倍もの面積を持つ、一眼レフと同じ大きさの受光素子を採用し、更に今までの(一眼レフも含む)カメラと根本的に光のとらえ方が違うと言う事、更に28mm単焦点とズームを捨てたことで、レンズの最高性能を引き出せる設計が出来ると言う事。兎に角その辺りは画期的です。が、発売後のレビューを見ると、操作性の悪さ、撮影後再度シャッターを押せるまで約6秒かかるその遅さなどが指摘されていました。 私はコンパクトデジカメとして CASIOのEX-S2とRICOHのGX100を所有し、更に一眼レフでNikonのD700、はったりとしてバルナックLeicaを所有している訳です。それで果たしてこのカメラを買うべきなのか、買うとしたら買い足しなのか、買い換えなのか…ずっと悩んできました。 そして、新たにDP2が発売された今になって、「うん、やはりDP1を買おう。買い足そう」と決心をしたんです。 本当はDP2に心動かされました。私の好みから言えば広角よりまず標準(DP2は35mm換算で41mm)の方が好みですので、まずはDP2から買うべきじゃないのと言う悩みも一瞬ありました。けれど、まずはDP1を楽しみ、DP2はその次でしょう。何となくそんな気持ちになったんです。 操作性の悪い、連写のきかないカメラをじっくり構えて撮影する…なりはコンパクトカメラですが、その気持ちは、昔所有していたZENZABRONICAのGS(6×7)に通ずる所があります。じっくり構えて、「1枚の写真を撮るために1日を費やしても良いじゃないか」…そんな気にさせてくれるカメラだと思います。 ここまでの文章は、単なるDP1への恋文です。まだ手にしていないDP1への思い、カタログや様々な評価を目にしての期待です。早く手にしたい。一週間以内には届くと思いますが待ち遠しいです。 ただ、突然思い立っただけに予算が苦しい。中古ではあってもレンズフードがついてきたのでラッキーだったのですが、光学ファインダー欲しいなぁとか、欲が出ちゃいそうです。お金ないっちゅーの… リンク、引用はご自由に。画像は勝手に持ち出さないことを祈ります。 COPYRIGHT(C) Lunatic 2002-2010 |