The Green Hills of Earth
2009年05月08日(金) |
コンビニ(値下げ販売の是非) |
コンビニで、賞味期限間近の弁当や総菜を値引きして見切り販売する店が出始めたそうです。
フランチャイズ側としては、廃棄(費用は全てフランチャイズ側負担)するより、値引きしてでも売り切った方が売上は減っても利益は増えるので歓迎なのですが、本部側としては、フランチャイズとの間での契約として「見切り販売は禁止」が明記されているそうです。売り上げが減るのは死活問題ですもんね。
廃棄するのは食物ですから、出来るなら廃棄などせずに食べてもらうのが一番の筈で、廃棄に後ろめたさを感じる人も多くいらっしゃるようですが、ここ何年かは、それら廃棄食料を家畜の餌にして、その家畜で総菜や弁当を作るというリサイクル環境も出来ているようです。でも、フランチャイズ側からしたら、自分たちが負担している廃棄する食品を使ってリサイクルと言われても、まったく儲けになっていない訳ですから、それで不満がなくなる事は無いですよね。家畜の餌とするなら、廃棄する食品の費用負担を本部がするなどの契約見直しが必要なんじゃないでしょうかね。
本部側としては、売り上げ現象ももちろんでしょうけれど、フランチャイズ店の箍(たが)の外れ具合も心配なんじゃないかなと勝手に推測しています。例えば、賞味期限の値引き販売が許可されたとします。そうなった時、それらを待ち望んでいた、そして売り上げより利益が欲しいフランチャイズ店は、賞味期限が過ぎたら素直に廃棄してくれるでしょうか。客の側にも「安くなるなら、ちょっとくらい賞味期限を過ぎていても良いよ」と言う人がそれなりにいるはずです。そんな客を前に店側は箍を外さず対応するでしょうか。多分、賞味期限を数時間くらい過ぎたって、それで食中毒になるような事はまずないと思います。けれど、もしそうなった時、買った客は「賞味期限切れだと認識して買ったのだから、その事で文句は言いません」とは言ってくれないでしょう。その時やり玉に挙げられるのは、そういう販売をしたコンビニ店ではなく本部そのものなのです。
1人の客としては、賞味期限間近の食品は安くなってくれたら嬉しいですし、賞味期限を数時間程度の食品を投げ売りするのも大歓迎。でも、売った側が全ての責任を取ると言う幼稚な社会性しかない日本では、それは無理なんじゃないのと言う思いもありますが、この件は国が本部が悪いと問題として取り上げているようです。うーん、まずは、買った人の責任という事をきちんと問える体勢を作る必要があるんじゃないでしょうかねぇ。そちら側を考える試金石になってくれたらいいのですが、今回もそうはならなさそうです。
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