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2009年02月06日(金) 野次馬の目で見た…契約解除の後始末

昨日、メーカーから契約解除についての連絡が来ました。

唖然…こんな言葉がぴったりです。

先日も書きましたが、客の立場としては、いろいろなメーカーから選んでお願いしたのに、先行きに不安を感じたから仕方なく契約解除の措置を通達した。確かにメーカー側はがんばったかもしれません。でも、その結果が客を不安に陥れ、信頼を得られなかったから今回のような状況になったのです。

1つの要望を言うと、それが図面に反映されるまでに3週間(3回の打ち合わせ)が浪費されます。それでも忘れられていることがあったり、頓珍漢な方向の回答がくることもありました。ようやく図面になったと思ったら、次の回では、それを実現するために天井が低くなるだとか、ここに取付ける予定だったものが付けられなくなったとか…それも、そういう話があちらからあればまだしも、こちらが図面をよく見て「ここが前回と違っている」等と指摘しなければ黙ってそのままにしてしまおうとするのです。昨年10月末に契約をして、本来ならもう今住んでいる家を壊して、新しい家を建て始めていてもおかしくないこの時期に、今まだ家の図面をいじっている現状を鑑みて、果たして家はいつ建つのか不安にならない方がおかしくないかと思うのですよ。

客の立場としては、違約金を払うより迷惑料をもらいたい気分で一杯です。でも、彼らが出してきた文面は、契約書にうたっているので違約金は契約金の5%だと。1500ccクラスの車が一台買える金額です。契約を解除して全く生産性のないものになんでそんな無駄なお金を払えるのか…彼らに言わせれば、一級建築士などがそれだけの時間を費やしたんだとか。

で、契約書を見ると、確かに客が一方的に解除した場合は5%を最低限度として支払う旨の事が書いてあります。が、この契約書にはメーカー側が信頼を得られなかった場合の事項がありません。本来なら書かれるべきはずの工期についても「応談の上」という曖昧な逃げが打たれています(これがあれば、嫌々でも契約を継続して、それまでに家を建てられなかった場合は、メーカーに遅延違約金を請求するよ。あんたたちがのろまだから家が建たないでしょ。だからお互いにお金を請求することなしに終わりにしよう。と言えるのです)。

要は、このメーカーは、甘い言葉で家を建てる事を持ちかけ、契約を取ったら本性を現し仕事をだらだらして、客が嫌気をさして解除を申し出ると「一方的解除だから」と契約金の5%を取る。こんなおいしい商売をしている訳です。

この手のトラブルに詳しい人に相談をしたところ、こんなのは支払う必要は無いんじゃないかという話があったのですが、こちらとしては早く話を付けて契約を解除して他の会社と話を進めたい訳です。結局、なぜか私がこのメーカーと話をすることになりました。

本来なら「払う気はない。逆に迷惑料を請求する」という線でケンカしたかったのですが、第一命題が「はやく終わらせる」というものでしたので、とりあえず相手の阿呆さ加減、詐欺師度合いを散々言い散らした後、とりあえずメーカー側の努力に対して支払える限度額を伝え(請求額の1/3程度)たのが昨日の話。その答えが今日あって、それで会社を説得したそうです。何を言ってんのじゃボケ。最初から取れるところから取れるだけ取ろうというようなもんじゃろうがと言いたいのを我慢して、じゃあよろしくと足早に電話を切った次第。

正式には送られてくる書類に判子を押して契約書を返して初めて契約解除となる訳ですが、明日は早速、次にお願いするメーカーさんと打ち合わせです。このメーカーさんは、昨年10月末のメーカー最終決定で次点に破れた会社ですが、連絡したら「勝ったメーカーさんの名前を聞いて、念のため書類は取っておいた」のだそうです。偉い。

そうそう、今回はおもしろい話がありました。
書類に押す判子、だれでもが「こんなのなんの役に立つんだろうなぁ」と一度は思った事があるのではないでしょうか。100円で売っている判子を押してあるだけで本人と確認するなんて、なんて無謀なシステムでしょ。でも、一応実印なら少しは信用できるかなとかね。

今回契約解除の話をするにあたって、わたしは野次馬ですが、そちらの家族などにお願いされて話をしにきた訳です。当然ながら全権を任されていて、200万円くらいふんだくると言う話から、相手の言いなりに全額支払うまで、私の判断でやって良いと言われてきているのです。そうでなければ、ひとりで乗り込む意味はありませんからね。

で、メーカーさんは、金を出す訳でもないあなたが本当に代表なんですか?と疑うので「では、委任状でもいりますか? 実印押してあれば信用するでしょ」と言ったところ、「たとえ実印が押してあっても信用はできません。私の目の前で押していただければ別ですが」と言うのですよ。

それってさ、日本の商習慣を覆す新説ですよね。ってことは、そのメーカーと交わした契約書も、私たちの側は相手の目の前で判子をつきましたが、相手はそれを私たちの所に持ってくる前に会社で判子をついてきたので、「私たちはそれを見ていないから無効です」と言えると言うことなのでしょうか。あまりの阿呆さ加減に目がクラクラしちゃいましたよ。
マジな話、この話を聞いてもう本当このメーカーとは関わりたくない。少しでも早く離れたいと思いました。だからこそ、「おまえたちに払う金はねぇ」と突っぱねるより、あっちも快く納得できる金を「恵んでやる」事を選んだのです。それが正解だったと思います。

兎に角、しばらくミッフィーは見たくないですわ。はい。


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