The Green Hills of Earth
その昔、サーファーカットとか、聖子ちゃんカットなんていうのが大流行したことがありました。その頃、仕事で中央線の下り路線を通勤していたことがあるのですが、八王子方面にある大学の女性学生、身長の高いのも低いのも、横に細いのも太いのも、兎に角大小さまざまないろいろなサイズの人たちなのに、皆測ったように同じ髪形をしていて、はっきり言って気持ち悪い思いをしていました。人と同じ格好をしないと安心できないんでしょうかね。その髪型が似合う人が居るのは分かった。でもそれが自分に似合うかを客観的に判断するより、その人と同化したいというある意味精神退行的行為を選んじゃうって言うのは如何なものかと思いましたが、まぁそこは人様の勝手ですからね…
さて、最近はまた何かの髪型が流行っているのでしょうか… 今日、帰りの列車は運よく座ることができました。そして私の前には、私の好みど真ん中ストライク、王道、ピッタシカンカン…兎に角私の理想と言って良い位好みの女性が立っていたのです。美しいあごのライン、美しいうなじ、美しい口の形、程よい大きさの胸など、どこをとっても「美しい」と言う女性でした。私自身は本を読みつつ、ついついちらちらを眺めていましたとも。本当もう少し私に勇気があったなら、その女性は私の視線でどこかに穴が開いていたでしょうね。
ある駅でその女性が降りていきました。降りるために横を向いたときの足のラインの美しさ、お尻の美しさ…ああ、後ろついていきたいなんてバカなことを思っていたら、またその女性が乗ってきて私の前に来たのです。もしかして私の思いが伝わったの?なんてバカなことを考える暇もなく、その女性がこちら(正面)を向いてびっくりです。そこに現れた顔も体も私の理想とは程遠い全くの別人だったのです。
冷静に見れば、体の輪郭からして太いし、着ている服も違えば脚の太さなど倍位ありそうです。そして顔の造形も似ても似つきません。ただ、似ているのは髪形とめがねのフレームだけなんです。
そう、大昔は髪型をそっくり真似するのが流行っていたのですが、最近はめがねを真似すると言うのもありなんですよね。で、先の女性はそのめがねが本当に似合っていて、本来の魅力を倍増させていたと思います。しかし後の女性はどうなんでしょう。よく言えばそのめがねで醜さを隠しているともいえますし、魅力を半減させているともいえるでしょう。ただ、その髪型とメガネフレームの印象で「あの美人が」と思ってしまったと言う事は、髪型とメガネフレームはファッションの重要な位置を占めているということなのでしょうね。 だからこそ、「あの人と同じ」ではなく「自分に似合う」を探して選んで欲しいものです。
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