The Green Hills of Earth
鹿児島県屋久島町議会は、世界遺産である屋久島の山岳トイレのし尿処理を行うための資金を募る条例を可決したとのことです。
屋久島が世界遺産に登録されてから観光客が増え、今現在は山中に埋めているのですが、生態系への影響の懸念から人力でし尿を運び出すために募金が必要と判断したそうです。
この条例は一見まともそうに見えますが、私は「アホちゃうか」と思います。
もし世界遺産としての屋久島の環境を守ろうと思うなら、「自分の排泄物は自分で持ち帰れ」とするべきです。町がトイレをつくって処理をするのではなく、自分でしたものを持ち帰る気構えのない人は島に来るなという態度にするべきなのです。←日本では非常識かもしれませんが、世界の常識ですよ。
しかし、島の住民は観光客が落とすお金がほしいから、そこまでして観光客が減ることを恐れている。だから、トイレをなくすことはできないし、それを有料化することもできない。だから、その費用をその辺の自然愛好家と称するお人好しに払わせようとしているのですよね。 なんともとんでもない話です。そのし尿処理費用などは自分達で持つべきなのです。自分達が甘い汁を吸おうとしているのですから、その費用は自分達で賄うべきです。それなのに観光客から甘い汁を吸い、その後始末だけ人の善意に頼ろうとはなんと無責任な考えでしょう。甘えるのも大概にしろと言いたいですね。
観光に力を入れるなら、その後始末も自分でしやがれ。自然を大切に思うなら、「よその誰か善意のある人」ではなく、その自然を利用して金儲けをする地元住民か、その自然を足で踏みにじる観光客本人から相応の料金を徴収すべきなのです。 私はこういう中途半端で甘えたやり方に嫌悪を覚えこそすれ、共感はできかねますが、皆様におかれましては如何でしょう。
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