The Green Hills of Earth
今年に入って映画を見ていません。 奇跡の人 その後で「禁じられた遊び」が放送されたはずなのですが見逃してしまいました。最後に見たのはもう30年位前なんじゃないでしょうか。説明をする必要も感じない程の名作ですよね。久し振りにもう一度見たかった。 禁じられた遊び …amazon.comを見てみたら、\500でDVDを売って居るんですね。欲しい。でもビンボだから今は我慢です。\500と言ったらうちではほぼ2日分の食費です。そんな大金を散在する勇気ありませんもの。その内まとめて買ってやるから待ってろよ…
例によって例の如く、家に帰ってからビデオを楽しみに見るんだと言う人のために、私はここでネタばらしはしませんが、フィギュアスケートって変わったなあと改めて思いました。どの選手のどの演技を見ても、私には同じように見えました。昔は音楽を体全体で表現をしてその美しさを競っていたような感じでしたが、年々ジャンプを何回転したかとかそんな技が競われるようになり、今は点数を計算して踊るのが最新流行と言う事になって居るんですね。まるで柔道のようにつまらないものになってしまいました。そう、柔道も昔は一本を取るまでの勝負だったのでおもしろかったのですが、国際ルールなどと言って有効だの効果だのという細かい得点を競うスポーツになってから全くつまらないものになってしまいました。それまでは「相手に勝たなければ」と言う試合だったのに、今は「ちょっとでも点を取ったら、後は逃げ回る」そんな試合しかありません。フィギュアも4回転などの失敗するか成功するかわからないものは、失敗したら減点が大きいからと敬遠され、自分が確実にできる技を確実にこなす事が最大の目的となって、結局皆が出来る事を皆と同じように演じて、それでその正確性だけが採点の基準になると言う感じでしょうか。まぁ私のような素人にはわからない事かもしれませんが、誰のどの演技を見ても、その演技のために選んだ音楽と演技がマッチしているようには思いませんでした。まぁ強いて言えば、テンポの速いところでは早く回るし、遅いところでは多少遅く回っているかな?って程度。音楽がどんな場面を奏でていようとお構いなく回ったり跳ねたり足を上げたり…全然音楽と合ってないじゃん。と私は思えたんですけれどね。まぁみんなでやれば怖くないって事なのでしょうと勝手に納得しています。 アイスダンスも曲芸になっちゃいましたし、もう私にとってスケート競技は柔道と同じく、見る価値のないスポーツになってしまったようです。
「フィギュアはつまらなくなった」と先に書いたのですから、それはどんな風に変化したのかちょっとだけ調べてみました。 asahi.comのオリンピック特集の記事では「スピンでは必ず一つの姿勢で2回転、スパイラルは一つの姿勢で3秒キープ――。レベル判定を上げて得点を稼ぐためにはどうすればいいかがこと細かに決められている。「曲を聴いてその感じるままに滑りたい」という荒川にとっては、数を数えながら演じることは煩わしかった。と言う件があります。 そして「フィギュアスケート資料室」というサイトの「採点方法の概略と変更点」を見ると、なぜ新しい採点方法が採用されたのかと言う事が書かれています。 点数を取るためにはスピンは、スパイラルは、ステップシークエンスは、とそれぞれが最低これ位しないと得点になりませんと規定されていますから、確かに人(審判)それぞれの感性で得点が上下するという事は少なくなったかもしれません。しかし、音楽の表現などは「構成要素の1つ」と成り下がって、そこに得点を稼ぐための時間、得点を稼ぐための技を乗せて行かざるを得ないので、音楽とかけ離れた演技になり、おもしろくなくなったと感じるのも当然だよなぁと私は思うのです。でも、今日多くのブログ等を拝見すると、多くの人が「感動した」と書いているのですから、多分私の感性が人と外れているという事なんでしょうね。まぁそれでも私の個性ですから…私は1984年サラエボ・オリンピックの(審判全員が満点を付けた)トービル・ディーン組のアイスダンスのような芸術をもう一度見たかっただけなのです。 リンク、引用はご自由に。画像は勝手に持ち出さないことを祈ります。 COPYRIGHT(C) Lunatic 2002-2010 |