The Green Hills of Earth
2005年12月11日(日) |
証券とエリザベスタウン / 呼びかけ? / トヨタカップ / 松下のCM |
みずほ証券が「61万円で1株」を1円で61万株」と間違えて数日が経ちました。 株には(も)疎くて、「61万円の株が1円で買えたなら株式は活気づくのでは?」なんて思っていたのですが、確かにその株を買った人(企業)は、1円ではなくストップ安の572千円でしたが、「棚からぼた餅」「ウハウハ(死語)」ってなものだったでしょう。それも市場に14千株程度しか出回っていないものが61万株も売りに出されたのですから、買った人はボロ儲けですよね。でも、このミスによってみずほ証券はありもしない60万某かの株を買い取っては売り主に渡し、また買い取っては渡しを繰り返さなければならなくなりました。売った時はストップ安の572千円。でも、そんなにお得な値段で買った人(企業)は当然、みずほ証券がどんな値段でも買罠蹴ればならないことを知っていて手放しませんから、今度は買い注文が入っても買うことの出来る株が無くストップ高になるのですね。今日の限度が明日のスタート位置。数日、数十日と待てばどんどん値段は上がっていきます。610千円で1株売りたかった株を572千円で61万株売ってしまったのですから、既に231億8千万円の損失が出ているのに、更に株がストップ高を繰り返して100万円にでもなったらその差額2568億円(+231.8億)です。株価が200万円になったら差額は8568億円(+231.8億)!!…そりゃ私のように株式に(も)疎い人は「儲かって良いんじゃないの?」なんてのんきなことを言っているけれど、株式に詳しい人は「そんなバカをした証券会社はどこだ!」と躍起になって、その証券会社の保有する株を売りに出すでしょうね。特にそのことが発覚した時はどこの証券会社のミスか判っていなかったのですから、その騒動が更に大きくなって当然なんですね。ええ、とっても勉強になりました。
この騒動でみずほグループの中核という位置づけのみずほ証券はもう倒産したも同じですよね。この負債もみずほグループがつぶれては国が立ち行かないと、国が損失を補填するなんて言うことになるのでしょうか。 証券の売買注文をするための仕組みには、それなりの警告があったはずなのに、それを無視してこういう注文を強行すると言うことが、「ソフトでできるのが問題」と言う人が居るかも知れませんが、私はそうは思いません。私たちも時々そんな冗談を言うのですが、例えばワープロで作成した文章を削除する時、「削除します。よろしいですか?」と確認が現れるのは良いのですが、「はい」を押したら「本当に良いですか?」「本当に間違いないですね」「最後の確認ですよ。本当ですか?」なんてメッセージが次々と出てきたらイライラしちゃいますよね。何千回かに1度は「あぁ、こんなにしつこく聞いてくれて良かった」と思う時があるかも知れませんが、逆に大半の人、大半の場合は、何回かこのしつこさにつきあって「もうしつこいのは良いよ」とろくに確認もせずボタンを連打して終わらせると言う行為に至るんですよ。今回の事故もそんな慢心が招いた人災だと思うのです。人災の部分は、多少の(例えばストップ安(高)を超える金額の時はもっと違う警告をするとか)改善は出来ると思います。が、売買の判断が人の判断で行われる以上、改善はあくまでも警告の方法であって「再発防止」にはならないのです。そんな人災をいちいち助けていたら、「一か八かの勝負!駄目だったら国が補填してくれるさー」なんて輩が出てこないとも限りません。今回の後始末はグループの中で対処したら良いんじゃないのかなと思います。
映画に興味のない人には全く「はにはに?」の世界の話ですが… 「証券会社に勤める主人公は(無謀な警告を無視した株の取引で)会社に2500億円の損失を与えた…」 「シューズメーカーに務める主人公は(デザインした靴の失敗で)会社に10億ドルの損失を与えた…」今回の話って「エリザベスタウン」の出だしそっくりですね。 果たして証券会社の「主人公」はどんな人生を送るのでしょうか…
エリザベスタウンへのリンク:「lunatic's映画評」「公式HP」
2000年12月に発生した世田谷の一家殺人事件が解決しないまま5年を迎え、警察が現場付近で追悼集会を開いて、犯人に向けて異例の呼びかけを行ったそうです。
テレビで見ていましたが、成城署刑事組織犯罪対策課の女性巡査部長が情緒たっぷりに訴えかけていましたけれど、それって、5年経っても犯人を特定できない「敗北宣言」って事なのかなと受け取ったのですけれど、果たしてどういうつもりだったのでしょう。 海外では見知らぬ人の命なんて、何の価値もない(油断しているヤツが悪い)所もありますし、最近の日本の若者にもそんな風潮が見えています。今回の事件もそんな人の犯行なら、犯人に罪悪感なんて無いでしょう。警察はそんな訴えかけをして「行き詰まっている」と手の内を晒すより、兎に角地道に情報をかき集めて解決して欲しいものです。もし私がその被害者の身内だったらそんな追悼式にかなり怒ると思うんだけど、それって変でしょうか…
久し振りに「球蹴り」じゃない「サッカー」を見せていただきました。
でも、アナウンサーと変な女うるさすぎ。 ワールドカップ予選の時は「絶対に負けられない試合が…」なんてダサダサなキャッチコピーを連呼していたけれど、こっちは「地球一の…」ってんですね。あーうるさい。音声消して見るのが正解かも。ホントテレビ業界の質悪すぎ。折角試合自体の質が高くて楽しい思いをしているのに、アナウンスなどで気分ぶちこわしですよ。どうにかならないものでしょうかね。
松下は、自社のCM枠を全て問題のファンヒータ回収のお知らせに回しているようですね。松下の下した判断は素早かったですね。
果たして明日の水戸黄門がどんなCMで構成されるのでしょう。不謹慎かも知れないけどちょっと楽しみです。
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