The Green Hills of Earth
私のこのページに、「禁煙の仕方」をキーワードに飛んでくる方がいらっしゃいます。
まず、一人でひっそりやってしまうと、私のような軟弱者はすぐにくじけて、自分に言い訳してタバコを吸い始めそうです。ですからそんなときはセイラさんに「軟弱者」と殴ってもらえるように周囲に宣伝して回りました。まだ若かった頃の事ですので、私がやめたと知ると周囲の同僚などは「こんなおいしいタバコをやめちゃうの?」とわざわざ私の回りに来てタバコを吸います。私は自分が吸ったものじゃないからと同僚の吐き出した煙を吸って気分を紛らわしたりしました。また、先にも言いましたように私は軟弱者ですからいつ限界が来るかわかりません。そこで逆療法という意味合いで、常に机の上にタバコ1箱と1本、そしてライターと灰皿を置いておきました。いつでも吸えるんです。で、タバコに手を伸ばすと同僚が「そうそう、無理しないで吸っちゃいなよ」と応援してくれます。これを励みに「ぜってーまけねー」と思う事ができたのです。1日4箱ものタバコを吸っていたのですから、やめた途端口がさびしくなります。最初は一日禁煙パイポが2箱、飴が2〜3袋なくなっていきました。禁煙パイポはついつい齧ってしまって折れてしまうんです。そして、それだけの飴を舐めるものですから体重が数キロ太ってしまいました。「そっかぁ、タバコをやめると太るって本当なんだ」とすぐに実感できました。←多分、違うと思う。 そういう環境を作ってタバコをやめる事ができましたが、最初の2日間がとても辛かったですね。それを過ぎると我慢できるようになるのですが、2週間目くらいにまた吸いたい気持ちがぶり返してきます。そして2ヶ月目位にはタバコをやめたとは言える状態になっていると思いますが、タバコを吸っている人や自動販売機を見て、何となくうらやましくなったりしてタバコが恋しくなります。そう、私としては「2」の付く時期が要注意だと思いました。 どの時点で禁煙が成功したと言えるか、これはまた諸説あると思いますが、私は「タバコの匂いが臭いと思うようになったら」だと思います。タバコをやめて1ヶ月。まだタバコの匂いはそれなりに魅力的です。2ヶ月目で臭いと思う人もいますし、まだまだの人もいます。でも、臭いと思えれば、タバコを欲しいと思わなくなるので、それまでは要注意ですね。 また、「徐々に減らす」と言う人がいますが、私としてはそれはお勧めしません。 20本にして、次に10本、そして5本にして、最後は1日1本…計画はそんな感じでしょうけれど、大抵5本から先に進まないし、吸う本数もリバウンドして以前より多くなるのが関の山です。まぁこれで成功する人も居るとは思いますが、軟弱ものの私をして「こんなのは、意志薄弱な奴の言い訳だ」としか思えないのです。 それで5年ほどやめていたのですが、ある女性の姦計に引っかかってまた吸う羽目になりました。5年ぶりにタバコを吸うときは本当に怖かったですよ。火の付いたタバコを口にくわえるのにどれだけの努力が要ったことか。口にくわえても吸うことが怖くてできないんです。まったく初心者に戻っていましたね。でも、一本何とか吸うことができると、それでその日はおしまい。そして自分からはタバコを吸いたいとは思いませんでしたので、この1本はちょっと咬まれたものと思うことにしたのです。が、またその女性と会ってタバコを吸って、「この前も大丈夫だったから」と調子に乗っていたら、いつの間にかまた喫煙を再開していたのです。 それをやめようと思ったのは、新築分譲の集合住宅の1区画を購入した後でした。 私の勤める会社は殆どの人が喫煙者なので禁煙と言う言葉がありません。そして、新しく借りた事務所の壁がヤニのために数年でまっ黄色になるのを見ていて、絶対に自分の住処はそうしたくないと思いました。 最初はリビングから庭に出て喫煙をしていました。それ以前に住んでいたところでもタバコはベランダでと決めていたのですが、その当時は狭いところに住んでいたのでそんなに不便はありませんでした。が、今の住家はそれまでの住処と比べて、結構大きいんです。私の物置部屋兼仕事部屋はリビングから一番遠い位置にあります。タバコが吸いたいとわざわざリビングまで行って、更に外に出るのは面倒です。そこでダスキンにお願いして、タバコ対応の空気清浄機(10〜14畳用)を2台借りて、それを6畳間の長辺の両端に置いて、タバコを数本試してみました。宣伝文句が正しければ、タバコの煙もにおいも全部空気清浄機が対応してくれる筈です。が、残念ながら1本吸っただけでまったく効果が期待できない事は明白でした。いや、もしかしてもっと置き方を工夫すれば効果があるのかもしれません。しかし、その時は駄目だったんです。ですから部屋の中で喫煙する事はすぐに断念しました。タバコを吸いたいんだけど、仕事の区切りが付かずにタバコを吸いに行けずに居るうちに、どんどんタバコを吸うサイクルが長くなって行きました。 タバコを再開してからは1日2箱程度吸っていたのですが、集合住宅に引っ越してきて半年位した時には休みの日は1日10本程度に追い込んでいました。そんな時、久し振りの友達とあってタバコをやめようって話になり、それに応じる事にしたのですが、その時はまた苦労しそうだなぁと思ったのですけれど、やってみたら全然苦労しないんですよ。タバコを吸わなくても、全然苦しくないし、そんなに欲しいとも思っていない自分が居ました。そう、タバコを吸う環境を著しく悪くしてしまうと吸う本数が減っていくんですね。それを続けていく事でいつの間にか、ごく自然にタバコを欲しくなくなる体を作る事ができると言う事なのでしょう。ただし、ほかの場所で思い切りタバコを吸っていてはこのやり方は効果がありません。
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